2009年07月01日

銚子ヶ峰〜高山市の山でもある

高山市荘川町と郡上市白鳥町石徹白の境界線上にある銚子ヶ峰。
登山口が石徹白にあるためか、高山市の山でもあるという気がしません。
一般にも南飛騨の山というより奥美濃の山と認識されているのではないでしょうか。
そのため、当登山ツアーの候補リストに挙げていません。

白山禅定道の途中にある銚子ヶ峰からは、白山は見ることができません。
別山の大きな山塊が隠しているのです。
試しに銚子ヶ峰の先にある二ノ峰まで足を伸ばしてみましたが、やはり白山はその姿を垣間見ることさえできませんでした。
確信はありませんが、白山詣でをする信者にとってなかなか見えない白山が、別山に来てようやく見ることができるように、わざと演出されている気がしてなりません。
現在のようにアプローチが容易ではなかった頃、苦しくて長い道行きは修業であり、そのご褒美のような白山展望は信者にとって言葉にできないほどの感動だったことでしょう。

銚子ヶ峰の尾根に咲くタニウツギと別山

銚子ヶ峰<標高1810.4m>〜二ノ峰<標高1962.3m>
入山日 6月27日(土)
石徹白登山口<8:20>〜石徹白大杉<8:27>〜おたけり坂<9:15>〜神鳩ノ宮避難小屋<9:42>休憩〜銚子ヶ峰<10:30>〜一ノ峰<11:18>〜二ノ峰<11:53>〜水呑釈迦堂跡<11:56>昼食〜下山<12:30>〜銚子ヶ峰<13:50>〜登山口<15:40>

高山市から中部縦貫道に入り、東海北陸道で高鷲ICまで。国道156線を南下、県道314号線を石徹白に向かいます。
白山中居神社の裏を流れる石徹白川に沿って林道を奥へ進みます。林道は舗装されており、注意が必要なのは対向車と道路脇に落ちている岩石です。
登山口には広い駐車場があり、水場とトイレが完備されています。すでに駐車場には県内外からの車が10台以上停っていました。


石段から始り、これは石徹白の大杉まで続いています。
樹齢1800年とのこと。ちょっとしたビルのような大きさです。


この先からは通常の登山道。歴史があるため比較的歩きやすい道でした。
途中「おたけり坂」と呼ばれる急登があります。

石川県白山自然保護センターが出している「白山の自然誌21 白山の禅定道」によると、女人禁制だった白山に泰澄大師とともに入山した大師の母が結界を越えたため、神の怒りに触れた場所とのことです。
「おたける(お哮る・お猛る)」とは神による試練を指しているのでしょうか(あるいは大師と母親が試練を受けて叫んだということか?)。
坂の途中の「雨宿りの岩屋」は血の雨、槍の雨をしのいだ場所とのことです。不思議な名前に込められたエピソードは、さすが歴史のある登山道です。

おたけり坂を過ぎると尾根道は緩やかになりました。
登山道にはアカモノの群落が続いています。

その中にさまざまな高山植物が花を咲かせており、登山道はまるで花道の様相。
さすが白山につながる登山道です。

銚子ヶ峰を左手に見て歩いていくと、尾根上に神鳩ノ宮避難小屋が現れます。

トイレやその他の設備も整っていました。
さらにU字型の尾根を登り、銚子ヶ峰への登り口へ。
唐突に現れる母御石。銚子ヶ峰頂上の先にも同様な岩があり、その上に立つとなかなかいい気分でした。


ここを登りきれば銚子ヶ峰山頂が目の前に見えてきます。

右手には別山が見えています。
笹原を抜けて坂を越えれば頂上でした。


銚子ヶ峰から白山禅定道は一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰と続き、別山を越えて白山室堂へ向かっています。
早朝に入山した登山者は、日帰りで三ノ峰まで往復するようです。
今回のわたしの入山時間は遅くもなく、かといって三ノ峰までは早くもなく。
12時をめどに、進めるところまで歩くことにしました。

手前の尾根が銚子ヶ峰の一部。その先の山が手前から一ノ峰、二ノ峰、頂上付近に雪渓の残る三ノ峰。そして奥の大きな山塊が別山です。

銚子ヶ峰の尾根を下る道が荒れていました。下る際は要注意。
一ノ峰の登りはかなり大変です。急なうえに、長い。どうせ二ノ峰へはまた下るのだから、トラバース道にした方が楽なのにと思えます(展望も変わらないし・・・)。
しかし修業の道ですから、そうはいかないのかも。

あまり感動しなかった一ノ峰の頂上。

二ノ峰も同様にいったん一ノ峰を下り再度登り返します。
二ノ峰の頂上は登山道の上の薮の中。標識は道の上にあります。


ここで12時になりました。
二ノ峰のトップでは休憩ができないので先に少し進みました。
尾根を進むと「水呑釈迦堂跡」があり、ここで昼食となりました。

小さな広場にはミヤマキンバイが咲いていました。
標識の右手に笹の斜面があり、下る道が付いています。確認はしませんでしたが、話によるとその先には水場があるとのことです。

もし展望を期待するなら、泊まりで出かけると素晴らしい白山詣で山行が体験できる気がしました。・・・日帰りで別山往復は、わたしにはかなり大変です、というか無理です。

最後に出会えた花をご紹介。

なかなか立派に咲いたマイヅルソウ


ツマトリソウはたくさん咲いていました。


群落もあったハクサンチドリ


この一片しか見なかったハクサンフウロ


一ノ峰山頂で見たドウダンツツジ

さすが花の山「白山」に続く登山道です。
白山は高山植物の宝庫。本家の見ごろは7月下旬です。  

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2009年06月26日

乗鞍岳剣ケ峰ツアー

先日からご紹介している夏の登山・山歩きツアー。
「西穂高丸山」に続き、第2弾は「乗鞍岳剣ケ峰」登山ツアーのご案内です。


乗鞍岳剣ケ峰<標高 3,025.6m>
入山日 7月12日(日)

高山から行く場合、濃飛バスセンターから乗鞍スカイラインで畳平までバスかタクシーの利用となります。マイカーでは乗鞍スカイラインに乗り入れられないので、ほおのき平スキー場のバス停で畳平行きのシャトルバスに乗り換えます。
ツアーではホテルからチャーターしたバスで畳平に直行しますので、乗り換えの手間がいりません。
畳平へは大勢の観光客と一部の登山客がいっしょになります。ザックやストックの荷物にも気を使います。登山者だけのツアーなら、そんな心配もありません。

畳平で登山準備を整え、剣ケ峰へいざ出発です。
昨年のツアーでは、夏休みに入った中学の集団登山といっしょになってしまい、予定通りに進むことができませんでした。
今回は夏休み前(夏山シーズン直前)の山行なので、この心配はないと思います。

コースの概略です。肩の小屋までは舗装された林道を歩くだけ。登山道は肩の小屋から始ります。
宇宙船観測所のある摩利支天岳との分岐を回り込むと、剣ケ峰の全体が見えてきます。

右から朝日岳、登山道が乗越す鞍部と小ピークの蚕玉岳、そして鋭く尖った剣ケ峰です。

登山道は火山岩がごろごろして、砂礫で滑りやすいので、ねん挫しないように注意して登ります。そして急登です。ガイドのペースでゆっくり登りましょう。
写真のように登山道のある斜面には、まだ雪が残っているかもしれません。

でも、ここまで来れば稜線の鞍部まであと少しです。
鞍部に着いたら休憩します。稜線の右側は火口跡。今は雪解け水をたたえる権現池です。
振り返れば雄大な景色が広がっています。
天候に恵まれれば穂高連峰や槍ケ岳、左手には笠ケ岳が見えています。

もう剣ケ峰はすぐそこです。
稜線を進み、頂上小屋の前を通り、岩場を登れば頂上です。
祠は信州側の朝日権現社。背中合わせの小屋は飛騨側の乗鞍本宮奥宮です。

下山は鳥居の奥にある下山専用の道を使います。浮き石に注意しましょう。あわてず岩の状態を確かめるように足を下ろせば問題ありません。

頂上付近には植物がほとんど見られません。
登山道から離れた斜面にコマクサの群生が見られます。
頂上小屋のそばの岩には、へばりつくようにしてわずかな高山植物が生きています。

小さな白い花はツガザクラ。ピンク色の花はコイワカガミです。・・・が、この写真では良く分りませんね。

下山したら畳平のお花畑に立ち寄りましょう。まだ雪渓が残っていると思います。
木道の奥に行けば、ハクサンイチゲの群落やアオノツガザクラ、コイワカガミ、咲き始めたばかりのクロユリが見られるかもしれません。
コマクサは鶴ヶ池周辺や畳平の裏にある魔王岳で目にすることができるでしょう。


畳平まで一気に乗り物で上がることにより、軽い高山病にかかることもあります。
対策は体調を調えておくことです。
またホテルに戻ってから温泉で汗を流していただける無料入浴券を用意しています。
ツアーの詳細は「乗鞍剣ケ峰」登山ツアーのページをご覧ください。  

2009年06月24日

西穂高の今〜雷鳥に会いに

高山グリーンツアー「西穂高丸山」を間近に控え、夏の始まりを迎えた西穂高岳にでかけてきました。1ヶ月ほど前にピラミッドピークまで行った時は出会えなかった雷鳥に、今回は遭遇できました。

どこにいるかお分かりでしょうか・・・。
左の岩の影に首から上が見えています。


西穂高への行きでは見かけなかったので、今回もダメかな、と思っていた帰りの登山道で出会えました。
ピラミッドピークから独標に向い下ったところで、いきなり牛のような声がして、目の前にいました。先方も驚いたのか、突然彼(オスです)は前方の岩山に向かって飛びました。わたくし雷鳥が飛ぶところを間近で初めて見ました。感動です。
偶然にもこれから進む登山道のルート上にあるその岩山に向い、できるだけ音を立てないように登って撮ったのが前出の写真です。

午後になり霧が上がった丸山と西穂高稜線です。右に見えているのは前穂高岳。

ツアーについて詳しくは、高山グリーンツアー「登山・山歩きツアー」をご覧ください。  

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2009年06月17日

夏のツアー第1弾〜西穂高丸山

飛騨地方も梅雨に入ってしばらく経ちますが、今のところ災害が出るほどの降雨はありません。昨年は日本各地でゲリラ豪雨があり、温暖化の影響かと噂されました。
まだ梅雨は始ったばかり。昨日は東京でゲリラ豪雨があったとのことです。レジャーにお出かけの際は、天気予報に注意して準備万端に。

そんな時期ですが、森の緑が一年で一番美しいときでもあります。
高山帯の植物が花を咲かせ、登山者の目を楽しませてくれるのもこの時期。
台風でもなければ、多少の雨は登山者の楽しみを奪うこともありません。むしろ静かな山歩きが楽しめます。
高山グリーンツアーでは、そんな7月上旬に2つの登山ツアーを行います。

西穂高丸山 7月5日(日)入山
乗鞍岳剣ケ峰 7月12日(日)入山

今回は西穂高丸山への登山ツアーをご案内します。


このツアーは昨年も同じコースで行いました。
高山グリーンホテルに集合し、新穂高ロープウェイのしらかば平駅までマイクロバスで向かいました。ここから2階建のゴンドラで終点の西穂高口まで。
昨年は霧が深く、ゴンドラからの展望はいまひとつでした。2000mを超えて西穂高口駅まで上れば霧状の雲の上に出ることが多いので、今年こそはと期待しています。

登山道にはさまざまな高山植物が咲いています。
比較的遅く咲き始めるのがマイヅルソウ。7月上旬が見ごろです。


ゴゼンタチバナもこの時期に群生して見られます。

昨年はピンク色のイワカガミが群生し、白い小さな花を咲かせるコミヤマカタバミ(葉が三つ葉のクローバーのようです)、ひっそりと咲くツマトリソウ、ハスの葉のようなサンカヨウなど、見ることができました。
西穂山荘の木道沿いでは大きな花を咲かせるキヌガサソウに出会えます。

見つけたらガイドの大野さんが教えてくれますので、初めてでも高山植物にちょっと詳しくなれます。

西穂山荘は北アルプスでは数少ない年中無休の山小屋。テント場の回りにはシナノキンバイが群生しています。
ここでトイレ休憩の後、いよいよ西穂高の稜線に向かいます。山荘の北側の岩の斜面を登ると森林限界です。ハイマツの間を抜けていくと、展望が開けてきます。
眼下の山荘の後方には、噴煙たなびく焼岳。その後ろには優雅に横たわる乗鞍連峰が見えてきます。もちろん天候次第ですが。
西には雄大な笠ケ岳の稜線。その左に錫杖の岩峰。右に続くなだらかな稜線は双六岳で槍ケ岳からの尾根と合流しています。

ハイマツの中を丸山へ。
途中、眼下に梓川が流れる上高地を見下ろせます。その後ろにそびえる霞沢岳。
ケルンのある丸山から、西穂高へと向かう急斜面をあおぎ見ると、その上には独標が顔をのぞかせています。(上のタイトルの写真がその風景)

西穂高丸山はロープウェイを使うことで日帰り登山ができ、焼岳と穂高連峰の間の北アルプス稜線上にある一級の展望台といえます。(写真は独標へ向かう途中から見た丸山と後方に乗鞍岳)

丸山まで登ることができて自信がついたら、次は独標まで行ってみてはいかがでしょう。
高山グリーンツアーでは、8月23日(日)に西穂高岳独標に登ります。
ぜひ西穂高丸山と併せてご参加ください。
いずれのツアーもインターネット予約ができます。
(料金には新穂高ロープウェイの往復乗車料も含んでいます)  

2009年06月14日

御嶽山〜濁河温泉から

御嶽山の五ノ池小屋は6月上旬から営業しています。
明日に開山式を控え、濁河温泉の登山口から飛騨頂上まで、まだ雪が残っているところもありますが、不安なく登ることができました。
7時半に入山して(日帰りでは(わたしの場合)剣ケ峰まで往復するのは無理なので)二ノ池まで行って帰ってきました。

今日の御嶽は霧があり、剣ケ峰がようやく見えた時にパチリ。
二ノ池はまだ眠ったままでした。

ところで飛騨頂上から剣ケ峰方面へ行く場合、摩利支天山乗越の手前が少し注意する必要があります。夏道でもザレて歩きにくい場所ですが、岩のまわりに雪が残り途中が凍っています。
小屋で聞いたところ、三ノ池側の雪渓を歩いて摩利支天山乗越を迂回して行けるとのことでした。ただし雪の状態は日に日に変化しますので、小屋で確認してから通るほうが良いと思います。

ただし、その先の白竜教会避難小屋まで雪渓を歩くと、最後のところで岩山からの落石の恐れがあるので危険です。(ちなみに昭文社の「山と高原地図・御嶽」にも危険地帯として載っている場所です)

案の定、大きな岩が落ちていました。岩山の裏(摩利支天山乗越の直下)に回り込めますので、そちらへエスケープしてください。

長野側の山小屋の営業開始はまだ先です。ここしばらくの御嶽登山は岐阜県側からどうぞ。  

Posted by tozan at 22:47Comments(0)TrackBack(0)登山レポート

2009年06月11日

金剛堂山〜県境から歩いて登る

1ヶ月前に登った白木峰から眺めた金剛堂山。どっしりとした存在感たっぷりの山容でした。
飛騨山岳会が出版した「ふるさとの山 飛騨百山」にも紹介されていますが、県境にある白木峰とは違い富山県にある山です。

金剛堂山の登山口はすべて富山県にあります。
飛騨から直接歩いて登るには、飛騨市河合町から国道471号線に入り、楢峠を越えて県道34号線で県境まで車で向かいます。
県境はゲートが閉まり、車で富山県に入ることができません。
したがって、ここが飛騨側からの登山口になります。

道路が封鎖されているにもかかわらず、双方ともゲートまで山菜採りに車は入ってきています。富山側のふもとの谷にある規制ゲートは注意を促すだけで、一般の車やバイクの通行は可能にしてありました。
納得いかないところもありますが、ここは飛騨側から歩いて登ることにこだわります。所要時間も8時間あれば往復できるはずです。

金剛堂山(前金剛)<標高1637.9m 最高標高点1650m(中金剛)>
◎山行行程 県道34号線(利賀河合線)県境ゲート<8:35>〜金剛寺谷〜東俣峠分岐<9:30>〜東俣峠駐車場<10:00>〜東俣登山口<10:48>〜奥金剛<11:34>〜中金剛<12:00>〜前金剛(金剛堂山)<12:08>〜下山<12:45>〜東俣登山口<13:57>〜林道〜県境ゲート<15:55>
◎所要時間 行き(3時間33分)+帰り(3時間10分)+休憩(37分)合計7時間20分
◎歩行距離 往復約20km
◎累積標高差 往復約1700m

ゲートの脇から富山県に入ります。
ふもとの金剛寺谷まで約2.5kmの下り。歩き始めて視界が開けると、金剛堂山の稜線が見えてきました。

下りは傾斜が緩やかで歩きやすい林道です。ところどころ小さな谷筋から水が流れてきていました。

金剛寺谷からは渓流沿いにほぼ真っすぐの下りを1kmほど歩くと、車両進入規制の簡易ゲートがありました。

そのまま真っすぐ下れば利賀の集落へ。右手の坂を登ると東俣峠へ行きます。
もちろん登山口のある東俣へ。
林道沿いにはタニウツギが満開に近づいていました。


晴れていたのでまともに直射日光を浴びました。傾斜も少々きつく、汗びっしょり。
途中、林道右手に谷があり、小さな滝のようになっていました。

あとで分ったのですが、この谷の左上部に東俣峠の駐車場があります。
ただし、そこまで林道はぐるりと回り込んで上って行きます。
下を見ると右下に県道34号線が見えました。向いの山の左手が入山した所です。


東俣峠の駐車場に到着。

ここにはトイレもあります。
駐車場の真ん中にボックス小屋があり、そこにいた地元の女性が声をかけてきました。
登山口の説明をしてくれて親切。ちょっと不思議な気も。
後で山頂でいっしょになった人から聞いたのですが、実は山菜採りに来た人からお金を徴収しているとのこと。
そう言えば、登山口までの林道には地元の車が停り、薮に入ってがさごそ山菜を探している人が何人もいました。

峠から登山口までの林道歩きは、いささか飽きてきました。
日当たりがいいので道は乾き、上ってくる車の砂ぼこりを何度も浴びました。
工事中の林道分岐が現れれば、登山口は少し下ったところにあります。

ようやく登山らしくなりました。

視界が開けてくるまで、林の中を行く道は雨で土が流され、大きく窪んでいます。
視界が開けて傾斜が緩やかになってからは道の状態も安定してきました。
道沿いにはイワカガミやミツバオウレンが群生しています。
ときどき現れるツバメオモトが群生していないのに目立ちます。

ツマトリソウも見つけました。

これから7月まで花が楽しめそうです。マイヅルソウの花期はまだでした。

奥金剛に着きました。
山頂らしくないのは、小白木峰に似ています。

霧が深いので回りの様子が分りませんでした。白木峰が見えるはず・・・。
7〜8人のグループが2組、中金剛方面から歩いてみえました。
この日は東俣から往復する登山者が多かったようです。「富山県の山(山と渓谷社刊)」では栃谷登山口から東俣峠へ金剛堂山を縦断し、林道を栃谷へ戻るコースが設定されていますが、ほとんどの登山者はそれぞれの登山口から山頂を往復するみたいでした。

中金剛へは、登り返しを何度か行い、霧の中いきなり着きました。

石碑は富山藩主だった前田利保の歌碑だそうです。
しかし刻まれている文字がよく見えませんでした。

金剛堂山(前金剛)はなだらかな稜線をゆったり歩いて到着しました。

休憩を一緒にさせていただいた地元の方からいろいろお話を聞きました。
皆さん、山のシーズンが始るのを楽しみにしていられたようです。

登山時には霧で目の前の様子もよく見えませんでしたが、下山時にようやく霧が少し上がってきました。
中金剛を過ぎて振り返ると、中金剛とその先に前金剛が見えていました。

やはり白木峰と共通する稜線の風景です。
前方の奥金剛も見えてきました。

長い林道歩きをしてきたご褒美でしょうか。ありがたい。

下山の林道歩きは少々疲れ気味でした。
歩くのが好きならおすすめです。
高山グリーンツアーでは企画に取り上げられないかもしれませんけど、個人的には楽しかったです(笑)。
ところで県道34号線は冬季封鎖が解除されたあとでも、(山菜取りの入山者が多い)今回のように車が通れるとは限りません。車で登山口まで行く場合はあらかじめ確認しておいたほうがよいそうです(地元の方のアドバイスでした)。  

Posted by tozan at 15:44Comments(0)TrackBack(0)登山レポート

2009年06月03日

川上岳〜花の見ごろはもうじき

川上岳(かおれだけ)は高山市と下呂市の境界にあり、北は宮川へ、南は山之口川へそそぐ源流域と言われています。もっとも川上岳自体は笹におおわれており、水をため込んでおけるようには思えません。しかしそのまわりにはブナなどの広大な原生林を有し、いくつもの渓流が流れています。

これまで何度か川上岳に登りましたが、位山から往復縦走するか、ツメタ林道から尾根へ直登するかのいずれかでした。川上岳への登山道として歴史もあり、ポピュラーな萩原町山之口からのコースは利用したことがなかったのです。
山之口へのアプローチは高山から国道41号線で萩原まで行き、そこから県道98号線へと進む必要があります。近道としては位山峠を抜けて直接山之口に入ることもできますが、狭い林道で対向車に会うと場合によっては余計時間がかかることもあります。
高山からのアプローチで近いのはツメタ林道の登山口なので、山之口からの登山道は利用してきませんでした。
しかし今回歩いてみて、歴史があり、きちんと(適度に)整備がされた登山道のよさを感じることができました。

山之口の集落から山之口川に沿って林道を進入。無舗装の林道を走破して到着した入山口は広い駐車場が整備されていました。
入山してしばらく、渓流にかかる木橋を渡ると急登が始ります。針葉樹林の急斜面を登山道はジグザグについています。道は歩きやすく、前半はやわらかい腐葉土、後半は丸みがでた岩で構成されています。
登ること30(〜40)分で西側が開けてきて、乗鞍が見えてきました。

少し霞んでいます。
さらに続くジグザグの登山道を登りきると、御嶽の展望台にでました。

展望は霞んでいまひとつ。川上岳の頂上に着く頃にはまったく見えなくなりました。

ここからは平坦な尾根歩き。ブナの林を通り抜け、木々の間に川上岳を垣間見て歩きます。
尾根を少し下り、斜面を回り込んで進むと、ブナの大木と広大な広葉樹林が見えてきました。
川上岳を右手に斜面をトラバース。川上岳への急斜面に取りつく前の谷の底にはいくつかの流れ込みがありました。登山地図ではここが水場になっています。


川上岳への急斜面は谷に広がるブナ林とは違い、笹藪と低潅木におおわれています。
途中で下山してみえた愛知県からのご夫婦とすれ違い、登山口に1台だけ駐車していた車の持ち主だと分りました。多分、今日の頂上は独り占めです。(実際には帰り際に神戸からの女性グループが登ってみえました)
ムラサキヤシオが咲いていました。
しかしサラサドウダンの花はまだ蕾です。

登山道脇には約10cmくらいのササユリがいました。

6月10日頃が開花する時期でしょうか・・・。
他にはエンレイソウが見えましたが、目立つほどではありません。

やはり例年のように、6月中旬の川上岳が野草の花の見ごろとなりそうです。

馬瀬からの登山道との分岐に到着。こちらの道は笹藪のようになっていました。
分岐を右に折れ、ようやく緩やかになった道を進むとツメタ林道からの登山道と合流。いよいよ川上岳が前方に見えてきます。

頂上の標識が見えてきた所で振り向くと、気持ちの良い「天空遊歩道」です。

やはり遠く飛騨山脈や御嶽、白山の展望はきかなくなっていました。

頂上からは位山三山と呼ばれる、他の二つの山「舟山(右)」と「位山(左)」が見えています。

高山グリーンツアーでは、秋の川上岳登山を予定しています。
サラサドウダンが紅葉を迎えるころの実施です。

高山グリーンツアー登山ラインナップ
コースは高山市街から近いツメタ林道からの入山を予定しています。  

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2009年05月26日

5月30日、天生県立自然公園オープン

長く冬季閉鎖していた天生峠道路が5月30日から開通します。
ようやく天生湿原や原生林を抜けて籾糠山まで、一般の登山者でも行くことができるようになります。
天生県立自然公園は、昨年その自然保護の取り組みにより表彰された、今注目の場所です。
天生峠道路は豪雪地帯にあるため、冬の間に崖崩れや道路の破損が起こる道です。
つづら折りの林道は、慣れない人には少し緊張を強いられることになるかもしれません。ぜひ安全運転を。

参考までに、オープン時期の天生県立自然公園の様子をご紹介します。
いずれも'07年5月28日に撮影したものです。

天生峠の駐車場から入山し、約30〜40分ほどで到着するのが第一湿原です。中心に匠神社の祠があり、ひょうたん型の植生の豊かな湿原です。
ミズバショウの開花時期ですが、小規模な第二湿原の方が群生しています。

白いのがミズバショウ、黄色いのはリュウキンカです。
小さな湿原を横断し、原生林に入ってすぐに標識がありますので、渓流を渡ってください。
入山口で自然保護協力金500円を払うと案内パンフレットをもらえます。

この湿原に向かう際に通り抜けるのがブナを始めとした巨木が並ぶ原生林。

見上げれば、若葉におおわれた枝が風にゆったりと揺れています。
第二湿原の左手に、籾糠山へ向かう登山道があります。最初は急登が続く道ですが、新緑に染まる大変気持ちのいいコースです。

多くの登山者は第二湿原へ寄り道しないで、渓流沿いを進んで行きます。
登山道の両わきにはニリンソウ・サンカヨウなど高山植物が群生して、登山者を迎えてくれるでしょう。

こちらのコースは木平湿原との分岐を過ぎたあたりから急登が始ります。
多分、ムラサキヤシオツツジが咲いています。

平坦な地形になり、この先で籾糠山へのふたつの登山道は合流します。
針葉樹林帯を抜け、小さな谷を越え(多分まだ残雪があります)、籾糠山が見えてきます。
もうひと登りすれば、ちょっと狭いですが籾糠山の頂上に到着します。

タムシバが咲いている山頂からは、天候がよければ東に天生の山々と飛騨山脈が遠望できるはずです。
西には猿ヶ馬場山(白山は隠れて見えません)、南には御前岳や栗ヶ岳があります。
下山は登りに使わなかったコースをたどるのがおすすめです。

高山グリーンツアーでは、インタープリター(自然案内人)ガイドツアー「天生の原生林を歩きミズバショウに出会う」<6月6日(土)宿泊・7日(日)実施>を行います。
籾糠山登山は行いませんが、天生県立自然公園の豊かな植生を知るには恰好の機会です。興味のある方はぜひご参加ください。  

2009年05月24日

西穂高稜線へ〜独標・ピラミッドピーク

久しぶりの新穂高ロープウェイ。
第2ロープウェイの発車駅「しらかば平」に車を直接乗りつけます。
この辺りの雪はもうほとんどありません。
霧の中をロープウェイが上って行きます。霧に覆われ窓の外はまっしろ。
ロープウェイは西穂高口に着く直前に、雲の上に飛び出ました。
雲上に突き出している槍の穂が見え、山の斜面には雪があらわれました。
乗り合わせた人たちからは歓声が。なかなか演出上手な天候です。

登山口でもある標高約2155mの西穂高口周辺には雪が残っていました。
5月23日時点でも、登山道のほぼ99%で残雪がありました。

したがって写真のように、まだ冬道が使われています。登山道が冬道から夏道に替わる、これからしばらくの間、山荘までの登山道は、いっそう歩きにくくなるんだろうなと想像します。特に山荘前の急登では踏み跡が崩れて滑りやすくなっていました。

西穂山荘周辺もかなり解けていますが今はまだ雪景色です。
しかし丸山へ向かう岩場の雪はなくなっていました。
稜線に登り着いたところに少し残雪がありますが、それ以外は(この日引き返した)西穂高ピラミッドピークまでの登山道に雪はありませんでした。
西穂高の頂上までアイゼンは不要かどうか分りませんが・・・


手前にある丸山と独標への急斜面。
丸山を越えて急斜面を見上げると、独標は見えなくなりました。

ここは通称お花畑と呼ばれていますが、残念ながら(当然というか)ひとつの花も見られませんでした。
そこでひたすら登る・・・。ゴーロを越えて階段状の斜面をジグザクに登る・・・。
すると独標が見えてきます。

ここからは細尾根の岩場越えです。つまり穂高の岩陵帯の始りです。
三点支持で岩の間をよじ登り、鎖を横目にやがて独標の上。

右手前方に岳沢と明神岳、前穂高。
正面に西穂ピラミッドピーク、さらに奥穂高が見えています。
左手(上写真)には笠ケ岳の稜線。そのすき間から黒部五郎岳が顔をのぞかせています。
右手には眼下に上高地そして霞沢岳、遠く八ヶ岳が。


時間に余裕があったのでピラミッドピークまで足を伸ばしました。

西穂高の頂上が見えてきます。
さらに足を伸ばすと時間に余裕がなくなるので、ロープウェイの終便が気になってしまいます。
と言う訳でここで戻りました。
当初から霧が飛騨側から上がってきていましたが、いつの間にか雲も現れ始めていました。
明日は(つまり今日は)天気が崩れる予報でした(・・・予報は当たり、今日の朝は小雨)。

独標に戻り休憩していると年配のご夫婦がいて、奥さんが西穂稜線下斜面の雪形を眺めながら「あそこは着物を着た女のひとに見えない?」とおっしゃる。
ふと目をやると確かに。思わず「頭がサザエさんみたいですね」と会話に割り込んでしまいました。さらに旦那さんが「あっちは武士が歩いているぞ」おっしゃる。
こちらは上の方に小さいがはっきり着流しの男性がさっそうと歩いているように見えました。
もうじき消えてしまいますが、もし近々独標に登られることがあれば探してみては(^_^)

独標から下山の途中、前方の霧が風に流れ、焼岳や乗鞍が姿を見せました。

さらにイワヒバリが飛んできてエサを探し回っています。

そういえば独標の手前で、突然に新穂高からカラスが上昇気流に乗って飛んできましたっけ。
えらく気持ち良さそうでした。

山荘から下山するために登山道に入ると、木の間から西穂高が見えていました。

薮が雪におおわれているためです。ちょっと別世界にも見えないことはないですね。

さて、高山グリーンツアーでは今回登ったルートを2回に分けて登山ツアーを行います。
●西穂高丸山<7月5日(日)入山(日帰り)>
●西穂高独標<8月23日(日)入山(日帰り)>
詳しくは登山ツアーラインナップをご覧ください。  

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2009年05月21日

上高地の交通規制が解除になりました

今日21日朝、落石事故による死傷事故から7日ぶりに上高地公園線が通行止め解除になりました。当初は23日を解除予定としていましたが、初夏の観光シーズンということもあり早急な復旧をめざし努力されました。
これから上高地は美しい新緑の季節です。
この時期の上高地の様子を、昨年5月27日にでかけた時の写真でご紹介します。

平湯アカンダナ駐車場からシャトルバスを利用し、大正池で降車します。

大正池からは焼岳が目前にそびえています。雪はところどころ残っています。
ちなみに上高地から焼岳に登るには、上高地帝国ホテル前で下りて、田代橋方面へ。橋を渡った道の突き当たりに登山届のポストがあります。提出したら左へ(河童橋の反対方向へ)しばらく林道を歩くと入山口があります。

田代橋から河童橋へ向かう際は、梓川右岸を歩くのがおすすめです。
進行方向左手に穂高連峰を一望しながらの散策を楽しむことができます。

河童橋から見る穂高。

おなじみの光景ですが、実際に目にするとその素晴らしさに感動します。
特にこの時期は梓川沿いのケショウヤナギが若葉を風に揺らせています。

もし時間と体力に余裕があるなら、明神まで足を伸ばします。
明神池を見た後は、梓川にかかる橋を渡り反対岸へ。
明神館までの遊歩道に沿ってニリンソウの大群落に出会えます。


土曜日には天候も回復するようです。
できるだけ早い時間に到着すると、時間が経つにつれて変化していく自然の風景が楽しめます。  

Posted by tozan at 18:24Comments(0)TrackBack(0)観光情報

2009年05月19日

今年度のツアーラインナップ

高山グリーンツアーも今年が2年目。
まだまだ始ったばかりのツアー事業ですが、第三種旅行業資格取得の3年前から準備はしてきました。
当時は資格取得前でしたので、ホテルの無料サービスとしての実施でした。飛騨地域内のあまり知られていない自然や文化も含み、送迎サービスや散策を行ってきました。

資格取得後は、高山市に隣接する市町村に限りツアーを行うことが可能になり、現在ふたつの柱で募集しています。
◎インタープリター(自然案内人・自然と文化案内人)ガイドツアー
◎ベテラン山岳ガイドと行く登山・山歩きツアー

詳しくは高山グリーンツアーのTOPページをご覧ください。
また登山・山歩きツアーのラインナップを公開しました。初心者向けから今年度は中級者向けのツアー(西穂高独標・焼岳)も追加しました。  

2009年05月16日

乗鞍スカイライン開通〜剣ケ峰へ

5月15日、乗鞍スカイラインが開通しました。朴の木平駐車場では出発式の準備が行われていましたが、バスの運行自体はそれに先駆けてすでに行われていました。
上高地が林道の落石により自動車の通行不能になったこともあり、そちらから流れてきた観光客もいたようです。乗り込んだバスは満員。スキーやボードをかかえた人や私のように登山目的の人も、観光客にまじって出発です。

今年は例年に比べて積雪が少ない開通日でした。
畳平に着くまでの道路脇の雪の壁もちょっと迫力不足。・・・帰りの眺めは、上から見ることができたので、行きに比べてなかなかのものでしたが。

平日でもあり、まだまだ人の少ない畳平。
バスターミナル内では開山式典の後、樽酒の振る舞いがあったそうです。

畳平から鶴ヶ池をまわりこんで林道を肩ノ小屋へ向かいました。
鶴ヶ池の向こうには飛騨山脈。右の槍ケ岳から西鎌尾根がゆるやかなカーブを描いています。

やはり雪が少ないので、林道へのショートカットは遠慮。後ろからやってくる入山者がロープを越えてショートカットしようとすると、それを止めるアナウンスが即座にありました(見張られていたんですね〜)。
林道はまだ解けた雪が凍っていて、さっそくアイゼンを着けることに。しかし途中雪がない所もありました。

コロナ観測所のある摩利支天岳との分岐から肩ノ小屋へと進む林道には今年も多くの残雪があり、例年のように雪の斜面になっていました。
しかし急斜面のうえ表面が固く、アイゼンがあるほうが歩きやすい状態でした。

肩ノ小屋は屋根まで雪で埋まり、営業が始るのはずっと先になります。

この時期は登山道が雪に埋もれているので、朝日岳の下をトラバースするように蚕玉岳との間の鞍部をめざして登っていきました。
途中で振り返ると、遥か下に早朝から乗鞍高原を出てきた春スキーヤー&ボーダーがまるでアリのように(失礼;)登ってきていました。

摩利支天岳の後ろに穂高連峰や槍ケ岳、そこから双六岳につづく西鎌尾根がはっきりと展望できました。
ちなみに昨年のスカイライン開通日の展望はこんな(↓)状態でした。

昨年のほうが積雪が多いことがよく分ります。

頂上小屋の下の岩場に荷物をデポして剣ケ峰に到着。
近辺の峰々は、その山容がくっきりと見えていました。

乗鞍本宮はひっそりとしています。
振り返れば、御嶽もくっきり。手前には大日岳。

権現池は雪に埋もれていました。

荷物をデポした所で休憩し、下山はよく締まった雪面をアイゼンで慎重に下りました。
肩ノ小屋まで百メートルほどのところからは走り下りました。アイゼンが小気味よくスパイクのように効いています。
下山に要した時間はわずか10分。肩ノ小屋まで下りるだけならスキーなどなくても大して変わりはありません。・・・春スキーヤーが苦労しても圧倒的に信州から登ってくるのは、そのせいでしょう。

乗鞍スカイラインが開通し、畳平へのアクセスが容易になったとは言え、剣ケ峰への登山者はまだ多くはありません。
夏山シーズンの始る頃、高山グリーンツアーでは、昨年に続き剣ケ峰を目指します。
詳しいご案内は近日中に行いますが、登山ツアーラインナップにて概略をご覧いただけます。  

Posted by tozan at 21:30Comments(2)TrackBack(0)登山レポート

2009年05月11日

春を迎えた白木峰

岐阜県と富山県の県境にある山の一つ、白木峰。
アプローチとなる万波平への林道が通行できるようになりました。

白木峰(しらきみね)
岐阜県飛騨市宮川町・富山県富山市八尾町
標高1596m(入山口 約1160m、標高差 約436m)歩行距離約8.6km(往復)
入山日 5月10日(日)快晴
行程 宮川町打保(農協横を神社方向へ入る)〜林道〜万波峠〜万波平〜小坂谷〜入山口着<8:00>〜入山<8:15>〜登山口〜小白木峰<9:06>〜白木峰尾根下(階段)<10:10>〜白木峰頂上<10:48>・休憩〜下山<12:05>〜入山口<14:20>
所要時間 6時間5分(歩行時間4時間48分)

高山を出たのが6時すぎ、約2時間弱で入山口に着きました。
打保集落から始る林道には、渓流釣りの車や山菜採りの車が停っていました。その多くは富山ナンバー。ここは富山県かと錯覚するくらい。八尾町から国道360号線で来れば、むしろ高山市内からより早く着きます。当然といえば当然でした。

万波平に着いて舗装された農道を道なりに。やがて用水路を渡る場所に来ると山間に金剛堂山が見えてきます。

用水路に沿って金剛堂山の見える方向に進みます。ここからは舗装は所々のみとなり、途中の建物の屋根から落ちた雪の山が行く手をふさぎますが、河原に迂回路があり問題なく通過できます。
国道472号線に合流する林道との分岐点。ゲートが締まっており進行できません。
入山口は分岐右の小坂谷に入り、車で渓流沿いを雪で道がふさがれた地点まで行くことができました。実はここが無雪期の駐車スペースで、入山口はすぐそこでした。

岩がひとつ駐車スペースに転がっていて(写真に写っています)、重くて動かせませんでした。したがって停められる車は2〜3台。3台目は少し停めるのに苦労するかも。できれば岩の手前に停める人は帰る方向に車を反転させ、バックで岩にできるだけ近づけておくと後から来る車にスペースを1台分空けてあげられるでしょう。

支度をしてゲートを越えて林道を歩きます。

しばらくすると途中で登山口の標識が現れます。
登山道沿いにはショウジョウバカマが咲いていました。木々の新緑はまだこれから。

急登が始り、雪が残っている所もまだありました。しかし消えてしまうのも時間の問題でしょう。
ほどなく小白木峰の平原のような尾根に着き、国道472号線からの登山道との合流点に。
後方に金剛堂山を背負いながら広い高原のような矮小潅木帯の中を北東へ歩いていきます。
その道の途中に小白木峰の頂上があるのですが、三角点がなければそれとは分らないでしょう。

前方に白木峰が見えています。

三角点を過ぎてすぐ、北東面の斜面に出るのですが、ここはまだ雪がたっぷり残っていました。
尾根を降りる際、北西方向にもうひとつ目立つ尾根があるのでちょっとためらいます。

白木峰を目指して下りれば間違うことはありませんが、できれば地形図で尾根筋を確認すると安心できます。

ここからは長い尾根歩きです。何度も登り返します。登山道も雪に隠れていることがあり、登山道を探しながら進みます。
ゆるんできた雪の下からいきなり幹が飛び出てくることがあるので気をつけましょう。
一度ならず恐い思いをしました。

目の前に階段が現れたら、一安心。

登ったその先には白木峰の開放的な尾根歩きが待っています。

振り返れば、歩いてきた尾根が一望できます。


地蔵が安置されたピークに到着。三角点もあります。

したがってここが白木峰の頂上だと思うのですが、「岐阜県の山」(山と渓谷社)ではもうひとつ先のピークを頂上としています。

こちらには立派なテーブルと椅子があり、テーブルは同定板になっていました。

富山県側には池塘群がありますが、一部を除き雪がかぶっていました。

富山からの登山者もいました。雪渓のトラバースなど危険個所があったとのことでした。
時間も飛騨側にくらべて多くかかったそうです。

登山道には植物が開花時期を迎えていました。

まず目立つのはショウジョウバカマ。そしてミツバオウレンも多く、どちらも群生といえるくらい咲いています。
これから咲くのはツバメオモト。

登山道にも顔を出していますので踏みつぶさないように気をつけて。

下山時に、小白木峰の分岐で飛騨森林管理署のパトロールをしている人たちに会いました。
登山者が多くなる時期を前に、山の様子を確認されていました。
登山者のマナーを求めるチラシもいただきました。そう言えば、このあたりは国有林ですね。
5月下旬になれば、登山道の雪もほとんど解けてしまうでしょう。
新緑と花、そして展望が楽しめる白木峰への登山です。  

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2009年05月08日

わさび平小屋まで

新穂高バスターミナルから左股の林道を歩き、今年初めてのわさび平へ。
天気はあいにくの雨。2班に分かれてわさび平小屋まで向かいました。
処々の(大人の?)事情で参加できなかったK夫妻の恨み雨だ、とぼやきながら歩くこと数分で林道ゲートに到着。毎年の今頃はまだ左股に入ってすぐの林道から残雪があるそうですが、今年は様子が違っていました。
そう、雪がまったく残っていなかったのです。

そんな状態がわさび平まで続き、わずか一ヶ所その名残を見ることができました。
わさびに入ってすぐ、小屋まであと少しの道上に小山のような雪崩れの跡がありました。

小山の高さは10mくらいでしょうか。ついでなので雪面を踏み抜かないように気をつけながら天辺へ。振り向けば雪のない林道と錫杖岳がいつもと違う高さで眺められました。


雪崩れの上部は杓子平。雪に混じって石片がいくつも転がっていました。雪崩れの威力の凄まじさ。

そんな状態でも、雪崩れの先には川に沿って夏道がもう見えていました。
この左股林道唯一の残雪を越えると、道に雪はありません。

わさび平小屋が見えてきました。

例年は雪に深く埋もれているわさび平小屋ですが、今年は写真のような状態です。
小屋の軒下で宴会をしていると、スキーをおぶった登山者が下りてきました。
本来ならスキーで登山口まで滑っていけるのに、今年は目論見通りにいかなかったようで。

とはいえ、小池新道から先はまだ冬のままです。
わさび平の小屋開けも7月10日と、まだまだ先になります。  

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2009年05月03日

新緑の荒島岳

飛騨地方の山はまだ新緑とは言えませんが、郡上市白鳥町から福井県へ向かう山々は若葉が輝いていました。
日本百名山のひとつ荒島岳の登山最適期は5月とのこと。まだ始ったばかりの5月ですが、いくつかの花に出会うこともできました。
そしてやはりブナ林が新緑の季節を迎え、今年初めての雪のない登山道歩きとなりました。

荒島岳<福井県大野市>入山日5月2日(土)晴れ
◎標高1523m(入山口:カドハラスキー場350m、標高差:1173m)
◎歩行距離と時間 約9km(往復)、行き:2時間44分、帰り:2時間25分
◎行程 勝原(かどはら)スキー場<8:10>〜登山口<8:45>〜白山展望台<9:23>〜シャクナゲ平<10:05>〜中荒島岳<10:54>〜荒島岳<11:30>〜下山<12:25>〜シャクナゲ平<13:30>〜スキー場<14:50>

ゴールデンウィーク後半に入り、初日の土曜日。天候は快晴。次の日からは曇るという予報もあり、連休の登山最適日でした。
高山市から車で中部縦貫道から東海北陸道へ。白鳥インターからふたたび中部縦貫道(国道158号線に合流)を福井方面へ向かいました。
やがて九頭竜湖の沿岸を走り、大野市和泉町を抜けて今度は九頭竜川沿いを勝原まで。
勝原スキー場の入口はカーブを曲がったところにあり、あっと思った時には通り過ぎていました。すぐにUターンして駐車場へ。すでに第1駐車場は満車。さすが日本百名山の山。ナンバープレートを見ると日本各地から訪れていることが分りました。

入山届を済まし、小さなスキー場のゲレンデを登り始めます。
まっすぐ登り、リフトの終点を右に。

かなりの急な坂。登りより下りが辛そうです。
この坂もかつてはゲレンデの一部だったようです。坂道の後のゴーロの斜面を登った先に、かつてのリフトの残がいがありました。

そしてここからが登山口。ブナの林の中を歩いていきます。
若葉が開いたばかりのブナがきらきらと輝き、新緑の季節が来たことを実感します。
やがて幹にコブ付きのブナが現れました。なかにはお面のようなコブが張り付いた幹もありました。
そしてその内の一つは「トトロの木」と呼ばれているそうです。個人的には映画ロードオブザリングに出てくるカシの妖精に見えました。

想像するに、一度は幹が折れたものの再度復活したブナではないか(上部の幹が細いのはそのせい?)。
太い幹にもう一つの幹が合体しているところにも(若いエキスをもらった?ための)復活の要因がありそうです。

何度か急登が続きます。

今年初めてと言ってよい雪面歩きのない登山は、ちょっと足にこたえました。ストッキングが薄手だったことも影響ありました。中荒島に登り着いた頃には大腿四頭筋に痛みが。
皆さんも気をつけましょう(わたしだけ?・・・)。

話が前後しましたが、シャクナゲ平直下の林の間に荒島岳が見えてきました。

すでに登り終えて下りてきた人が2名。暗いうちに入山してもかなりのハイペース。
その後は、もちが壁と呼ばれる岩場まで下山者に会いませんでした。

長い急登をへてたどりついたシャクナゲ平。ここは荒島岳の3つの登山コースの合流点です。
したがって下山時には方向を間違えないように標識を確認しなくては。下山の際に、登り慣れているとおぼしき男性が携帯をかけながら中出コースの登山道へ。後でその男性が勝原コースを下りるわたしを追い越していきました。油断は禁物。

狭い広場には日影になるものがなく、早々に先へ。

いったん下り、今度はもちが壁に取りつきます。

このあたりで大腿四頭筋の内側に引きつるような痛みが。
こんなときはアミノ酸頼りです。飲んでしばらくすると痛みが消えました。
無理をすると元の木阿弥なので、だましだましゆっくり歩きました。

中荒島に到着。荒島岳が目の前に見えてきました。

ここからの尾根歩きは白山の展望もすばらしい。直下の尾根が中荒島です。


最後の急登を登り終えた時には、もうバテる寸前でした。
そしてようやく荒島岳頂上。

以前まであった祠は潰れてしまったそうです。地面に地蔵が並んで置いてありました。
南西方向の展望もよく、高い山がないため冬にはかなり遠望できるそうです。

多分遠くに見えているのは、方向的には能郷白山(間違っているかもしれません)。
しばらく休息の後、帰途につきました。
午後1時過ぎでも荒島岳へ向かう登山者に遭遇。シャクナゲ平のあたりではかなりバテた様子の男性グループも。標高が低いといっても、標高差は1200m近く、歩行距離は約9km。侮ってはいけません。

登山道で見つけた野草もいくつかは花を付けていました。

薄いピンクの花を持つイワウチワ。葉の形が団扇に似ています。

菊に似ているキクザイチゲ。キンポウゲ科イチリンソウ属。実は花に見えるのは萼片。
他にもショウジョウバカマなどが咲いていました。

奥美濃や福井県南部には夏道がもう現れていますが、同じ標高の飛騨の低山にはまだ雪が残っています。若葉が見られるのもまだこれから。
高山グリーンツアーでは今月末、新緑が美しくなるころに飛騨の山歩きを行います。
まずは5月31日(日)入山の「飛騨乗鞍高原・御嶽、北アルプス・乗鞍の展望歩き」。
さらに6月7日(日)には飛騨山脈を目の前に展望する「福地山・残雪の飛騨山脈展望」登山を実施します。
詳しくは「ベテランと山岳ガイドと行く登山・山歩きツアー」のホームページをご覧ください。  

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2009年04月19日

低山バンザイ!その7.野伏ヶ岳

野伏ヶ岳(標高1674m)<郡上市石徹白>
◎入山日 2009年4月18日(土)快晴
◎行程 石徹白・白山中居神社(河川脇駐車場)入山<7:25>〜旧和田山牧場<8:33>〜野伏ヶ岳ダイレクト尾根取付き<9:05>〜尾根乗越<9:28>〜頂上<11:35>〜下山<12:05>〜駐車場<15:00>

登山道がないため積雪期に登られる山。春山登山に人気があると聞いていました。
しかし今年は少々登るのが遅かったようです。
暖冬による積雪の少なさに、春の訪れが早く、薮山の姿を現し始めていました。

郡上市石徹白は初めて訪れました。
集落を過ぎたさらに奥には白山禅定道として使われた登山道が白山本峰まで続いています。
銚子ヶ峰もその途中にあり、今年は個人的に登る予定です。

野伏ヶ岳は白山中居神社の裏にある石徹白川に架かる橋を渡り入山します。
橋の脇には参拝客用の駐車場があり、橋を渡った所にも数台が停められるスペースがあります(こちらはすでに満車状態、そのほとんどは釣り客)。
石徹白は渓流釣り客でにぎわう地域。この日の登山者がどのくらいなのか判断できません。

橋を渡り右に折れ、渓流沿いにしばらく行くとまた橋があるので渡ります。
あとは林道をひたすら登ります。
針葉樹林帯に入ると道には残雪が。牧場跡まで雪の上を歩きました。

旧和田山牧場に着くと視界が一気に開けました。
牧草地の雪は薄くなり、ほどなく消えてしまうでしょう。

左が目的の野伏ヶ岳。右にあるのが薙刀山です。
牧場左手の小山の斜面に沿って奥へと続く登山道にはまだ雪が残っています。
やがて右手に池が現れました。

池の中に小島が点在し、一風変わった林を作り出しています。
背景の山々との美しい風景は素晴らしいの一言。
ここまでは林道が通っているので、新緑の季節に訪れてみるのもよいかもしれません。

さて、野伏ヶ岳の長い尾根は、牧場の奥にあるもうひとつの池の左端から始ります。誰が名付けたか「ダイレクト尾根」と呼ばれているそうです。

しかし積雪期には目の前にあるこの尾根の途中まで急斜面を直登するのが習わしとのこと。

昨日は斜面の雪が解け始めてまだら模様。
登るのは困難にも見えますが、雪の残るところをトレースすれば何とか登れそうでした。

とりあえず目の前の斜面に取り付き。
しばらくは雪もまだしっかりしており、ピッケルを差しながら安全を確保しつつ登りました。
尾根が近づくにつれ雪の付きがまばらに。さらに70度近い斜面はのびた枝につかまりながらやっとの思いで乗越しました。

乗越した地点には赤布が。登る場所は間違いなかったようです。

乗越した尾根はすでに薮が戻り始めていました。
雪を踏み抜いて足がずぼっと落ちるのは頻繁に。
薮漕ぎするところも何度かありました。

やはり登山適期には遅かったようです。(知る限りでは2組が途中であきらめ下山しました)

薮漕ぎ気味の登りが終了すると小さなピークに。

目の前に野伏ヶ岳が見えました。
雪の急斜面。それもジグザクと長い。
下山してから見上げた尾根は、ほぼ真っすぐに頂上へと延びているように見えました。
ダイレクト尾根とよばれる由縁か。

頂上直下、多分トラバースするはずの斜面は危険な状態になっていました。
雪面が崩れ始めており、行く手には亀裂が。
そのまま斜面を進めば、笹の上に乗った雪ごと崩れて転落しそうな気がします。

踏み跡は左の笹藪に沿って途中まで行き、そこから笹藪にかき分けて入り込んでいます。
すると小さな空間があり、石がある奥を漕いでいけば頂上へ続く斜面に抜け出すことができました。
あとは斜面を登っていけば頂上に。意外と広いが呆気ないほどまったく何もない(雪に埋もれて見えない?)頂上でした。まあ、雪の下には三角点ぐらいはあるのだろうけど。
先行者はたった2組。頂上近くの途中で行き違った人1組。
春山として人気のある山でもあり、さらに天候に恵まれてもいましたが、やはり登山適期ではなくなっていると思われていたのかもしれません。

展望は素晴らしい。位置的に白山は見えませんが、別山が北方の一番奥に。

直下に続く尾根はとなりの薙刀山へ。
右端にあるのは銚子ヶ峰か?

南西には山間に荒島岳が見えます。

左手遠くに見えるは能郷白山か?・・・この辺りの山には詳しくないもので・・・
こちらの直下の尾根の雪は今にも崩れそう(恐い)。

そして遠く御嶽や乗鞍岳に穂高連峰も。

手前の山は大日ヶ岳か???

下山は長い尾根を安全に下りました。
下りなので登山時の急斜面を降りなくてもそんなに時間はかかりません。
牧場跡の日当たりのよい場所にテントが張られていました。
何とも優雅な時間の過ごし方。テントの主は土曜日に野伏ヶ岳、日曜日は薙刀山を登るのでしょう。

いつものことながら下山時の林道歩きは疲れます。
所要時間も思いの外かかりました。
次に登る時は(雪の少ない年なら)4月上旬までにトライすることにします。

5月下旬になれば、飛騨の山も新緑の季節です。
今年度の登山ツアーは、まず登山初心者向けの山歩きから。
足慣らしをして、次の登山へお出かけください。
詳しいご案内は「高山グリーンツアー」のサイトページをご覧ください。  

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2009年04月12日

低山バンザイ!その6〜奥美濃・大日ヶ岳

郡上市ひるがの高原。東の鷲ヶ岳、西の大日ヶ岳にはさまれた一帯に、スキー場をはじめとしたレジャー施設があります。
高山市街からは近年の自動車専用道路の整備により約1時間で行くことが可能です。

大日ヶ岳<標高1708.9m>
登山道は3コース◎ダイナランドスキー場ゲレンデから◎桧峠から◎ひるがの高原から
今回のコース:ひるがの高原大日口〜登山口入山<8:45>〜一服平<10:00>〜尾根に乗越<10:53>〜大日ヶ岳頂上<11:30>〜下山<12:07>〜登山口<14:17>
所要時間:約5時間32分(休憩含む)
標高差:約861m(約950m〜1708.9m)
歩行距離:約14km(往復)
入山日:4月11日(土)快晴

大日ヶ岳のひるがの高原コース登山口は国道156号線を(大日岳口バス停傍のガソリンスタンド横の)わき道に入り、別荘分譲地の一番奥にあります。


到着した時にはすでに数台の車が停り、準備している間にもつぎつぎと入ってきました。
快晴の予報もあり、春山シーズンを満喫しようと集まっているようです。別ルートで頂上に来た人や下山時に合った団体も含めて少なくとも30名以上の人が大日ヶ岳登山を楽しんだと思われます。

入山からしばらくは登山道に雪がなく、北側の尾根に残雪が見られるだけでした。
鉄塔の下をくぐり、急登が始ります。

ゆっくりとしたペースで登らないと後で疲労困ぱいしそうです。
コブシに似ているタムシバの花が咲き始めていました。

今年登山道で見た初めての花です。

何度かの登り返しの後、傾斜が少し緩やかになり、尾根上にも残雪が現れるようになりました。
そして一服平の尾根上に乗越す前の短い急登は、雪解け水が流れてよく滑ります。


乗越した広く緩やかな傾斜の尾根はまだ一面の残雪でした。

広葉樹林帯を気持ち良く歩きます。
乗越す前の登山道が春の陽射しで暑かったのに対し、同じく陽射しがあってもこちらは残雪のために涼しく感じました。

野鳥の声がします。

シジュウカラの雄がいました。
ほかにも色々な野鳥の声が聞こえましたが、姿までは発見できませんでした。
広い雪の尾根をしばらく歩くと一服平(一ぷく平)の看板。

となりの幹に古い看板もあります。

ここで次の登りに備えて一服ののち、少しずつ細くなってゆく雪の尾根を登って行きます。
やがて左手に大日ヶ岳が遮られることなく見えてきます。

そして次は大日ヶ岳の尾根上に乗越します。

まっすぐ目の前に大日ヶ岳が。

展望も完全に開けてきますが、白山方面は木の枝がまだ邪魔をしています。
東側の鷲ヶ岳とその後方の御嶽。乗鞍連峰から立山・劒岳までの飛騨山脈の展望もぐるりと。
しかし撮った写真をあとから確認してみると、その素晴らしい展望がうまく伝えられていませんでした。
ぜひ実際に自身の目で見ていただきたいと感じます。

展望を楽しみながらの尾根歩き。
登り下り、また登りを繰り返す間に右手に白山も見えてきます。
ようやく目の前に大日ヶ岳の頂上が。

最後の登りは少し苦しい。
ここだけのためにピッケルを使いました。
雪の急登をストックで登る人は場所によってはバランスが悪く少し危なっかしいと感じるのですが、ほとんどの人がストックを使うようになったこの頃は低山にピッケルまで持つことはないと思うのかもしれません。


頂上には数人の登山者が。
しばらくすると人数が増え始め、下山する頃には10名以上になっていました。
ダイナランドスキー場がまだ営業していたので、ゴンドラで上がってきた人はあっけない登山だったと感じたようです。ボーダーも数人。頂上にいる間に桧峠から登ってきた人が2名でした。


サムネールをクリックで、頂上から見た南西方面の展望写真が開きます。
桧峠からの登山道最後のピーク鎌ヶ峰の尾根、中央は野伏ヶ岳から銚子ヶ峰方面へ向かう尾根、そして白い山並みは銚子ヶ峰から白山への連なりと思われます(間違ってるかもしれません・・・)。


大日ヶ岳でも雪でおおわれた頂上の展望はすばらしいものでした。
展望は積雪の残る春山登山のだいご味の一つだと実感しました。

告知です!
高山グリーンツアー・春の登山ツアーの参加者を募集しています。
◎飛騨乗鞍高原・日影峠からかぶと山<5月31日入山>
◎福地山<6月7日>
詳しくはこちらをご覧ください。登山のみのご参加の可能です。  

Posted by tozan at 14:43Comments(0)TrackBack(0)登山レポート

2009年04月06日

低山バンザイ!その5〜天蓋山

天蓋山<飛騨市神岡町山之村地区森茂>
標高 1527.3m(入山口 約970m)
歩行距離 約6.1km(往復)
入山日 4月5日(日)
入山<9:30>〜沢越え急斜面<10:40>〜雀平<11:30>〜山頂前ピーク<12:35>〜天蓋山山頂<12:50> 下山<13:30>〜駐車場<15:00>
登山口 山之村キャンプ場(入口右に登山者用駐車場あり)


昨年の秋に登る予定でいた山の一つが天蓋山。新緑の5月には登ったことがありました(上写真)が、紅葉の時期もすばらしい景色が見られるはず。しかし都合によりかなわず。
今回は半年遅れての登山となりました。

山之村はいわゆる村の名称ではなく、飛騨山脈を目前にする高原地帯の総称。
信州から山を越えて現在の奥飛騨温泉郷に出て、さらに山吹峠を北へ、越中へ抜ける鎌倉街道の要所でした。
主要道路が河川沿いの国道になってからは、街道は廃れ、今では過疎地域の一つです。
冬季は山吹峠を超える高山大山林道が積雪のため閉鎖され、神岡から県道484号線を使い山越えするのが唯一の交通手段となります。
5日の段階では山吹峠への道路は進行禁止となっていますが、一部路肩にはみ出した雪や崩れて落ちている石に十分気をつけて走行すれば通ることができます。遠からず進入禁止は解かれるでしょう。

山之村キャンプ場にはまだ雪が残っていました。施設のオープンもまだです。

そのためキャンプ場向いの夕顔の駅駐車場に車を停めました。夕顔の駅も、まだオープンしていませんでした。
キャンプ場の入口脇に登山者用の駐車場があるので、ここの雪がなくなれば停めることが可能になります。

冬季の入山は、キャンプ場に入ってすぐ左の斜面から尾根を歩いて行きます。
しかし無雪期にこの尾根は進入禁止なので、尾根上の雪がなくなっているこれからは本来の登山道を使うことになります。
沢に沿っていく登山道には雪が残っているので足を踏み外さないように気をつけます。
途中で先ほどの尾根と合流します。
登山道は雪に隠れていますが、踏み跡が残っているはずですので迷うことはないでしょう。
・・・登る際には締まっていた雪が下山時にはゆるんで歩きにくくなっていました。

小さな沢をいくつか渡って、最後の沢は無雪期のルートが使えず、手前を渡ることになりました。

無雪期には写真中央(雪がかぶっている丸太のあたり)を渡ります。

そしてここから急斜面を登って行きます。
登る際にはピッケルがあると助かります。
ストックでは登りにくいかもしれません(下山時には有効です)。

この残雪の長い急登は緊張と体力消耗を強いられました。

ようやく尾根が緩やかになるとほっとします。

天蓋山かと思える山が見えてきますが、残念ながらこの山の後ろに隠れています。
ゆるやかな尾根を登った先に小ピークがあり、その先には雀平があります(下写真の中央の平たい丘)。

雀平の目印は写真左端のヒメコマツの大木。
雀平は展望台になっているので、眺めが楽しめます。登山者の中には頂上へ行かず、ここで帰る人もいます。

中央奥に見える飛騨山脈の山容は、右のピークが黒部五郎とゆるやかな北ノ俣岳。その後ろに雲がかかる薬師岳。

一休みしたら次のピークをめざします。
目の前のピークが天蓋山のように思えますが違います。
ここに登るとようやく天蓋山頂上が見えてくるのです。

ピークの尾根には西側に小規模の雪庇が張り出していました。

ようやく目の前に天蓋山。

確かにドーム(天蓋)状の小山です。
木の葉の繁る期間には、これほど丸い形状だとは分りません。
頂上には樹木が一本もないので見晴らしは素晴らしい。

ベンチが山の同定に使えるのですが、今は雪に埋もれて御嶽の表示だけが顔を出していました。
笠ケ岳が小笠と一緒に見えています。左には槍ケ岳。

穂高連峰は笠に隠れています。
さらに左には(写真では切れていますが黒部五郎岳があって)北ノ俣岳、その左後ろに薬師岳。
さらに遠くに立山と尖っているのが劒岳です(霞んで見えにくいですが)。


その他にも西に白山。南に御嶽、乗鞍岳が展望できました。
これからは雪が解けて、春山の季節も終わりです。
もうしばらくすると雪が腐り登りにくくなるでしょう。  

Posted by tozan at 16:02Comments(0)TrackBack(0)登山レポート

2009年04月02日

低山バンザイ!その4〜位山

高山グリーンツアーでも実施する位山登山。
昨年は秋の紅葉シーズンに行いました。
今年も同時期を予定しています。

位山は二百名山に名を連ね、かつてはその谷あいを大和朝廷のある京へと向かう位山官道が通っていました。
低山ながら信仰の山として、この地方では大変良く知られています。
今回は早すぎる春の低山歩きにでかけてみました。
なぜなら位山はまだ深い雪におおわれていたからです。
入山日:4月2日(木)
天気:曇時々晴れ
所要時間:ゲレンデ入山口〜天の岩戸 <2時間40分>、同じコースを下山 <1時間半>


モンデウスひだ位山スキー場のゲレンデにはスキーができるほど雪はありません。

昨年整備されたゲレンデを登る登山道は、ゲレンデの最上部直下まで雪がなく、道自体も以前より歩きやすくなっていました。・・・前の道はゲレンデ脇を直登するので大変でしたっけ。

登山道の整備とともに、トイレも整備されました。
こちらはゲレンデ最上部に設けられた新しいトイレ。

このあたりから登山道に積雪がありました。
林の中には昨日の雪が5cmほど。しばらくして笹が雪につぶされたために見通しが良くなった尾根に出ます。


迷うことはありませんが、登山道を外れると薄い雪の下の笹藪に足をとられます。
登山道途中の大奈山頂上(を過ぎた所?)に展望台ができていました。

幹で作った椅子が並んでいます。

尾根上で見通しが良いために、冷たい風の通りも良く、長居はできません。
低山ならではの落ち葉入りシュカブラができていました。


時おり尾根に吹きとおる風に、笹藪がなびいています。
標高が上るにつれ、冬山のようになってきました。

馬頭観音の祠から尾根を外れて登山道はトラバースに。
平坦な道行きですが、積雪が多くなってきます。

やがてトラバースから林の中へ。
ふたたび休憩ポイントが現れます。

ここまでは迷うことなく進めるのですが、この先で道を見失います。

7株ほどの倒木が現れ、赤いテープのあるその先へと進むと、すぐに明らかに登山道ではないと気がつくのです。
正解は最奥の倒木の根元を右に回り込んで行くのです。
そうするとその先に赤いテープがあることに気付きます。

その後は雪におおわれていても迷うことはないでしょう。
笹藪が雪をかぶっているため見通しが良く、無雪期とは違い森の印象が明るくなっていました。

ふと見上げれば、木々の間に青空が。白い雲が静かに流れています。
一人なのに孤独ではない。そんな感じ。

今日はスノーシューは担いでいましたが、必要ありませんでした。
10cmほどの新雪の下は古い雪が固く締まり歩きやすくなっていました。
それでも何日か経つと雪が腐ってきて歩きにくくなると想像できます。

位山名物の巨岩も無雪期よりも良く見えます。
しかし雪に埋もれたり雪をかぶったりして、少々迫力不足。
今日の目的地が「天の岩戸」。

立て札がやけに大きい(特に文字が)。
トタン屋根に守られて小さな祠がありました。



下山は写真を撮ることもほとんどなく、あっという間でした。
登りで迷いかけた道も迷うことなく通過。
ゲレンデに出ると、午前中雲でおおわれた飛騨山脈がちょっと見えかけていました。

笠ケ岳が雲間に顔を出しています。
天候がよければ南は御嶽から正面に乗鞍、そして北に穂高連峰や槍ケ岳、笠ケ岳から黒部五郎岳など、まさに大パノラマが楽しめます。  

Posted by tozan at 22:53Comments(0)TrackBack(0)登山レポート

2009年03月22日

乗鞍高原スノートレッキングツアー

連休の中日、3月21日は雲ひとつない快晴となりました。
ところがツアー翌日の今日は朝から雨が止みません。
先月の上高地行きとあわせ、この冬のツアーは天候に恵まれ、運が良かったなあと思います。

乗鞍高原スノートレッキングツアーにご参加いただいたのはすべて女性。
それも皆さん若く、昨今の中高年登山ブームとは違う年齢層でのツアーとなりました。
登山経験の少ない方が大半で、これをきっかけに山へと安全に楽しくお出かけいただけるとうれしいです。

行程
高山グリーンホテル発<6:35>〜乗鞍高原国民休暇村着<8:25>〜休暇村第1リフト乗車<8:45>〜リフト下車・スノーシュー装着して出発<9:10>〜三本滝レストハウス・最終トイレ休憩<9:40>〜子リスの路<10:00>〜子リスの路をはずれて南斜面を下る〜前川林道と伊奈川合流点(橋あり)に降り立つ<11:00>〜東大ヒュッテ着<11:10>昼食<12:10>〜前川林道〜エコーライン合流点<12:45>〜原生林の小路<13:00>〜牛留池〜国民休暇村着<13:35>〜高山グリーンホテル着<15:30>

出発時の気温は約ー2度C。霧が降りていますが、上空は快晴と想像されます。
安房トンネルを抜けると、まぶしい陽の光を浴びました。
釜トンネルを横目に、先月の上高地ツアーを思い出します。
今日の入山者は多そうです。

国民休暇村に着き、準備を整えたら車道を下りリフト乗車口へ。

ストレッチの後、スノーシューが始めての方がいるので装着の練習をしていざ出発。と思ったらリフトはスノーシューを履いて乗れませんでした。
そんなこともありますので、ザックはスノーシューを装着できるものが必要です。

第1リフトを降りて三本滝レストハウスまでは、ゲレンデをスノーシューで歩きました。

今回のコース唯一の登りであり、スノーシューを使っての歩行練習に丁度良いからです。
とはいえ、ゲレンデですから滑ってくるスキーヤーやボーダーには注意が必要。
コースはゲレンデ脇の林を選びます。
いきなりの登りでしたが、みんな若くて体力があるので難なくクリア。
ほどなく三本滝レストハウスに到着しました。

最後のトイレ休憩の後、いよいよトレッキングコースへ。
ガイドの大野さんから森の木々の話を聞きながら、少々固めの雪面を森の奥へと歩いていきました。
途中、予定のコースの小リスの路をはずれて、南側の斜面へ。例年はほとんど見られない踏み跡がありました。
雪が少ないため、小リスの路はスノーシューで歩くにはコンディションが悪いのかもしれません。
足を踏み入れにくい(自然保護のため入ってはいけないが正しい)無雪期の南側斜面ですが、方向を間違えなければ積雪期にトレッキングコースとして利用できます。
急斜面がほとんどなく、針葉樹の暗い森を歩く小リスの路と違い、明るい林でした。
やがて沢の流れる音が聞こえてくると前川林道が眼下に。慎重に斜面を下り林道に降り立ちます。
伊奈川と前川林道が合流し、小さな橋が架かっています。
前川林道を左へ(橋を渡らない方向)。途中、小さな札が架かっていて、それは林道はクロスカントリーのコースなのでスノーシューで踏み荒らさないようにとの注意書きでした。
しかし、すでにクロカンのシュプールはすっかりスノーシューで踏まれて消えていました。
昨年の前川林道にはクロカンのシュプールがちゃんと残っていたので、今年は暖冬による雪不足がこんなところにも影響していると感じました。

東大ヒュッテに11時過ぎに到着。
乗鞍岳を目の前に、昼食をいただきました。
ツアーにはお弁当が付いています。今回はミックスサンドウィッチにバナナ、ミニトマト、ゆで卵付です。
大野さん持参のコーヒーもみんなでいただきました。

東大ヒュッテでツアースタッフもいっしょに記念撮影。
雲ひとつない快晴のスノートレッキングでした。

これで1年目の登山・山歩きツアーは終了です。
2年目を迎え、さらに内