2008年06月29日

観天望気のススメ

「観天望気」とはなんぞや? と思われた方も多いでしょう。
山を始めてから、関心のなかった天気予報について気にし始めました。しかしながら勉強し始めてみるとなかなか難しく、気象予報士に(なるつもりはないですが)なるのは大変だということが分りました。
そこで「観天望気」です。天気予報と合わせ、雲の様子を見て、今いる場所の今後の天気変化を予想するのです。icon02
雲にはたくさんの種類がありますが、その位置「上層雲」「中層雲」「下層雲」で大きく区別できます。上層雲には巻雲(すじ雲)や巻積雲(うろこ雲)などがあり、これらの雲があるときはおおむね天気は安定しています。中層雲には高層雲(空いっぱいに薄明るく広がる雲)や乱層雲(いわゆる雨雲)があり、天候が下り坂か、しとしとと長雨が降り始める兆候です。
下層雲はかたまりになった雲が多く、上空を漂い雨を降らせることのないものと、積乱雲(雷雲)のように大雨と雷をともなう危険なものがあります。

梅雨時の天気予報は当たる確率が他の季節にくらべて低いそうです。そのため、登山には困った季節です。安全に山を楽しむため、「観天望気」が役立つ時があるかもしれません。icon01
ちなみに豆知識をひとつ。飛行機雲がすぐに消えない時は、天気が下り坂になる。これ、れっきとした科学的予報です。icon03  

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2008年06月28日

役目を終えた原山スキー場

原山スキー場が来期からのリフト運行を終了するとの報道がありました。これで実質的にスキー場としての役目を終えることになるのでしょう。
自身小学生の頃から親しんできた場所ですから、やはり残念です。しかし原山にスキーをしに行かなくなって久しいのも事実です。雪の少ない年が続いてきたことも影響があるかもしれません。

原山といえば、知る人ぞ知る登山コースです。松倉山の遊歩道が一般的なのにくらべ、こちらはあまり知られていません。
ゲレンデ脇にある桜の遊歩道をたどり、貯水池をへて原山の頂上へと登って行きます。急登を高山市街を望むベンチにたどりついたら、ゆるやかな稜線をしばらく歩き松倉山へと入っていきます。


お地蔵さんが鎮座する岩を過ぎ、尾根道を下っていけば、松倉観音の裏に出ます。この辺りに来ると、巨石がごろごろ。松倉城趾の石垣はここから運んできたのかもしれませんね。

松倉山は見晴らしの良い場所がいくつかあり、松倉城趾はその代表的な場所。

本丸からの展望とは別に、三の丸付近からは御嶽が望めます。

原山は自然公園としての整備が予定されているようです。その際はぜひ登山道としての魅力を活かして欲しいと思います。  

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2008年06月27日

西穂独標へ

通常、西穂高岳頂上に登る場合は、前日に西穂山荘に泊まることになります。どうしても日帰りにしたい場合は、新穂高ロープウェイ始発(白樺平駅8:45発)に乗り、安全確保のためにはかなりのハイペースで登山を行わなければまりません。「岐阜県の山」(山と渓谷社)では、西穂高頂上を日帰り可能なコースとして紹介してありますが、独標と頂上間の難易度も考慮すると決して一般的な登山者向けの判断ではないと思います。
通常のペースで行けば独標まで約2時間半、さらに頂上まで約2時間。西穂高頂上への到着時間が午後1時過ぎになるというロープウェイの始発時間がもたらす時間帯に、実は大変な危険をはらんでいます。
午後の北アルプス(そして高い山すべての)稜線では、突然の雷が発生することがあり、天候にもよりますが午後1時過ぎに西穂高岳の稜線にいることは大変危険だからです。
どうしても日帰りでというなら、夏休み中にはロープウェイの始発が7時台〜西穂高口着7:22(8/13〜16は6時台)に早まるので、その頃を狙う方法はあります。しかしあくまでも天候次第であり、登山者にとって常識とされる早出・早帰が大切なのは言うまでもありません。

前置きが長くなりましたが、今回の独標へのレポートは・・・

独標を目前にして、霧に霞むその姿を望みました。このあたりまで来れば、苦しさは一段落です。
西穂高岳から始まる穂高連峰、そして槍ケ岳へとつづく険しい岩陵が如何なるものなのかを知ることができる場所が独標といえます。


独標の登り中途です。コイワカガミが群生していました。


独標頂上に到着しました。その先にはピラミッドピーク、さらにいくつものピークを経て西穂高、そして奥穂高への稜線へ。

独標の崖に咲く高山植物。こんなところに、と感動。

ハクサンイチゲですね。明治時代に登山が始まった頃、最初に白山で確認されたことから「ハクサン」が名前に冠されました。他にもハクサンのつく植物はこのとき見つかったものです。


おなじみのミヤマキンバイも咲いています。こういう場所では、大群落に遭遇した時とは違う感動があります。

さて、西穂高への入口といえる丸山へと登る高山グリーンツアーは、7月7日に行います。本格的登山の初歩を体験できる山行です。花を楽しみながら、無理のないペースで歩きますので、体力に自信のない方もぜひご参加ください。  

Posted by tozan at 19:35Comments(0)TrackBack(0)

2008年06月26日

西穂山荘から丸山

昨日から小出しにしています。なにしろ、このブログの存在理由でもあるテーマですのでお付き合いください(笑)。そのかわりと言っては何ですが、森林限界を越えた岩場に咲く花々をご覧頂きます。

西穂山荘周辺には、6月なのにまだ雪が残っていました。また建っている位置も森林限界との境界にあります。
7月になれば山荘のまわりには、キヌガサソウ、ミヤマハタザオなど低山でも咲く花が咲き、幕営地の周辺にシナノキンバイがお花畑を作るでしょう。
丸山へは崖のようにも見える岩群を上っていきます。あたりにある植物はハイマツです。背の高い樹木はもうここから上にはありません。
時間にして10分位の岩登りですが、ゆっくり次の足場を確認しながら行けば問題はありません。
そしてハイマツの稜線に立てば、視界が一気に開けます。・・・登山日の24日は霧で見えませんでしたが(苦笑)。

ハイマツは豪雪や強風に耐えるため、地を這うように育っています。その枝の下は、高山植物の隠れ家といえます。だから登山者はハイマツの下をぜひ覗いていただきたい。

コイワカガミです。下の登山道で見たイワカガミがこの厳しい環境に合わせて生き延びてきた種類です。一つの茎に着ける花は、イワカガミが3〜10個と多いのに対し、コイワカガミは1〜3個と少ないのが特徴です。


コイワカガミと同居しているのはミツバオウレン。もっと標高の低い林にも咲いています。

ちょうど見ごろだったのはミネザクラ(タカネザクラ)。

こちらはハイマツの上に伸び、ときおりウグイスが留まっている所に出くわします。ツアーのある7月上旬にはもう散っているでしょうね。


こちらはまだ蕾です。キバナシャクナゲだと思います。ツアーの頃には見ごろになっているでしょう。

長野側の霧が流れて、斜面が見えてきました。

ところどころ雪が残っています。裸樹は多分ダケカンバかと。これから新緑の季節です。
ついでに昨年の6月26日に撮影した写真、丸山(手前左)と急斜面の西穂独標への道を参考までに。

次は、ツアーにはないそのコース。西穂独標までの様子を紹介したいと思います。
あくまでもオプションです。ではまた明日・・・。  

Posted by tozan at 19:05Comments(0)TrackBack(0)登山レポート

2008年06月25日

西穂高口から西穂山荘まで

新穂高ロープウェイは始発が8時半。今回は登山が目的なので、第二ロープウェイだけを利用します。第二ロープウェイの始発は8時45分です。
鍋平駐車場に停めて、準備を整え白樺平駅へ。大人往復で2,700円。
今回のように霧に邪魔されなければ、窓から北アルプスの絶景が見ていただけます。
西穂高口からいよいよ登山道の始まりです。必ず入山届を提出しましょう。書類は駅3階の出口に置いてあります。

西穂高口駅周辺は千石園地と呼ばれ、ロープウェイが上ってきた、そしてこれから登る尾根を千石尾根と言います。
しかしロープウェイ直下の尾根の下山は(登山装備をしていないならなおさら)危険なため禁止されています。
園地ではまだミズバショウが花を咲かせていました。ただ、かなり成長しており、白く可憐なイメージとはほど遠く(笑)。
他にもキヌガサソウが見頃でした。

入山口に入り、しばらくは軽い登り降りの繰り返し。木道は滑りやすいので気をつけて。
登山道の脇で見つけたのはイワカガミ。

森林の湿った環境によく見られます。以前、御嶽への登山道ではピンク色の花が群生して咲いていました。しかしここではひっそりとしており目立ちませんでした。

次に見つけたのははコミヤマカタバミ。ミヤマカタバミにくらべ小さく、葉が丸みを帯びています。

花が少しすぼまっていることがあり、開いている姿とはまるで別の花のようです。葉は手前に見えるのものではなくて、後ろにある(クローバーのような)三つ葉です。

千石園地から出て1時間程、左手のがけにムラサキヤシオ(ツツジ)が咲いていました。こちらは飛騨の山中でもよく見られる樹木です。


他にもエンレイソウなど、低山ではすでに花期が終わっているものも咲いています。・・・上高地でエンレイソウを見たのは4月27日でした。

ショウジョウバカマも開花したばかりのようでした。見つけた場所の標高は2250mほどでしょうか。この冬は雪が多かったこともあり登山道を雪渓がおおっているところも5カ所ほどありました。ツアーが行われる7月上旬には消えていることと思います。


登山道だけでなく、まだ山荘の周囲には雪が残っていました。それにくらべ、丸山や独標、さらには西穂高への稜線の道には雪はもうありません。しかし風が強く吹くと涼しいというより寒さを感じます。
次回は山荘から丸山までの様子を記すつもりです。  

Posted by tozan at 17:27Comments(2)TrackBack(0)

2008年06月25日

西穂高丸山〜梅雨の合間に〜

梅雨空が続きましたが、ここ数日は天気も回復。昨日は、7月7日に高山グリーンツアー「穂高連峰の一角・西穂高丸山」で登る、その丸山に(実際は足を伸ばして独標まで)出かけました。・・・長期で海外へ行く甥といっしょの個人的な山行で、どうせなら下見も兼ねてということで。

昨日は朝からガスが出て、新穂高ロープウェイからの展望はかないませんでした。
(帰りの車内からは槍ケ岳周辺など一部を除いて良い展望が得られました)
とりあえず詳しいことは今度、ということで西穂山荘や丸山からの見た景色をアップします。
ツアーにご参加いただく方や西穂高方面へ行かれる方は事前情報として参考になればと思います。


まず西穂山荘(2380m)の前から。シラビソの向こうにそびえているのは霞沢岳(2646m)。風が出て、ガスが切れたために見ることができました。


山荘から岩場を登り、ハイマツの中を進むと、ガスの切れ間から笠ケ岳が顔をのぞかせました。ほんの1分ほど。でも展望を諦めていたので、小さなご褒美をもらえたようでうれしくなりました。


さて丸山です。西穂方面はガスが出て見えないのですが、長野側の斜面の奥に明神岳と前穂高が現れていました。独標の行き帰りでは、ガスが流され視界が突然開けることがありましたので、丸山でのんびり待っていてもよかったかもしれません(なしにろ独標への登りはきついのです)。

次の記事では、ロープウェイ終点から山荘までの道に咲く高山植物についてです。
時間がないので、今回はここまで。  

Posted by tozan at 10:38Comments(0)TrackBack(0)登山レポート

2008年06月22日

霧と雨の霧ヶ峰

高山発5:00〜八島高原8:15〜トレッキング開始8:20〜御射山ヒュッテ7:30〜沢度10:00〜ゴマシオ山10:34〜霧ヶ峰自然保護センター11:10(昼食)〜白樺湖温泉12:40〜13:40発〜高山着16:30

今回は、私tozan個人の趣味登山レポートですface02高山グリーンツアーでは、ただいま「穂高連峰の一角・西穂高丸山へ(7月7日実施・日帰り)」の登山ツアーを募集中です!!このツアーは登山だけでもご参加いただけます。詳しくはツアーの案内ページをご覧ください。

曇り空の高山を朝5時出発。松本に着いた頃も雨はなく、淡い期待を抱きつつ霧ヶ峰へ。
国道142号線(中山道)を和田峠へとバスが上がっていくと、次第に霧が深くなってきました。和田峠では10m先が霧で見えなくなってしまいました。八島高原の駐車場に着くと、ガイドの大野さんが「これが霧ヶ峰」とひとこと。後で聞いた霧ヶ峰自然保護センター職員の説明では、1年のうち260日は霧が出るとのことでした。

さてトレッキング開始です。八島ヶ原湿原の向かって左手へ「八島ヶ池」を見ながら木道を歩き出します。湿原を霧が漂い、なかなか幻想的な風景です。


レンゲツツジが群生する木道を湿原に沿って進み、鎌ヶ池まで来ると奥霧小屋があります。さらに湿原沿いの砂利道を南へ。ひっそりと咲くスズランや、咲きはじめのコバイケイソウ。この道沿いは7月にはお花畑になるのでしょう。
やがてヒュッテ御射山が丘のふもとに現れました。ここで休憩。ヒュッテは休業中でした。
ヒュッテの前の小川を渡った場所に「諏訪神社」の祠があり、このあたりは「旧御射山遺跡」といい源頼朝が流鏑馬などで祭を開催させたと云われています。

写真の丘の段差は、祭見物の桟敷だったとされている遺跡です。
ヒュッテ前で休んでいると雨が降り始めました。

遺跡を抜けて、斜面を登っていくと、やがてたくさんのレンゲツツジが現れました。大野さんが下見に来た1週間前はまったく咲いていなかったとか。後で、昨日今日がレンゲツツジのピークだと聞かされました。
今回のテーマ「高原に咲く花々を楽しむ」にふさわしい幸運でした。
地図で確認すると、写真の白い霧の向こうに「車山」があるはずなのですが・・・。


斜面を登りきるとビーナスラインにぶつかります。ビーナスラインの下を通るトンネルがあり、ここを抜けると針葉樹の森でした。道(尾根)を隔てて、こんなにも植生が違うのですね。


林を抜け、沢渡の分岐に着きました。雨が強くなってきたので、土が濡れて滑りやすいコースを避けて、ゴマシオ山への最短コース「信濃路自然歩道」を進みました。
林の縁を通る明るい道から、林の中へ足を踏み入れると景色は一変。なかなか楽しいコースです。


針葉樹の林を抜け、急斜面を登っていくと「ゴマシオ山」に着きました。笹原の丘に点在する岩が、あたかも胡麻のように見えるから名付けられたとのこと。
ゴマシオ山を下り、また群生するレンゲツツジのなかを自然保護センターへと向かいました。


自然保護センターで昼食の後、車山登山を予定していましたが、雨のため(霧で展望が望めないので)このままトレッキングを終了しました。バスで車山のふもとを走るビーナスラインを下り、最後の目的地・白樺湖温泉「すずらんの湯」で汗を流しました。
今回、霧ヶ峰はいろいろな顔を見せてくれました。また訪れたとき、さらに違う顔を見せてくれることでしょう。参加の皆さんお疲れさまでした。さすがのガイドで引率してくれた大野さん、そして花々を教えてくれた宮岡さん、ありがとうございました。  

Posted by tozan at 22:06Comments(2)TrackBack(0)登山レポート

2008年06月21日

明日のために早起き

明日は霧ヶ峰に行くので、前日から早起きしてみました。
4時半ですが、外はもう明るいです。・・・この時間はもう家を出なくてはなりません。眠いです。

夏山の時期となり、これからは早起きの日が増えてきます。

霧ヶ峰のトレッキングレポートを見てみると
コースの標高差は少ないらしいです。気持ち良く歩けそう。
八島湿原は本州最南端の高層湿原だとか。日本国内では屋久島が最南端らしい。
ついでに高層湿原とは何かというと
「泥炭が多量に蓄積されて周囲よりも高くなったために地下水では涵養されず、雨水のみで維持されている貧栄養な湿原を指す」(EICネット:環境用語集)
つまり標高の高い所にある湿原かと勘違いしますが、そうではないのですね。
湿原は低層〜中層〜高層と変化し、高層湿原はいつかは硬い土壌になってしまいます。
湿原にはさまざまな貴重種の植物が生育していますので、そうなることを防ぐ必要があるのです。

朝から勉強してしまいました。  

Posted by tozan at 04:58Comments(0)TrackBack(0)登山よもやま

2008年06月20日

霧ヶ峰に行きます

私事ですが、今度の日曜日は霧ヶ峰にでかけます。
高山グリーンツアーでお世話になっている「KONG」さんと「飛騨山岳会」共催の健康登山教室です。
今回の教室のテーマは「高原に咲く花々を楽しむ」。

朝の5時に集合し、バスに揺られて8時半に八島高原に到着。車山(標高1925m)をめざしますが、天候によりコースが替わるかもしれません。
霧ヶ峰は個人的には何度か車で通過したことがありますが、トレッキングは始めてです。八ケ岳の国定公園を走るビーナスラインを通過した際に八島ヶ原湿原を目にして、いつか歩いてみようと思っていました。

地図を開いてみると・・・霧ヶ峰のある地域の緯度は、高山のそれとほとんど変わりませんね!?
松本市より南にあるので勘違いしていました。
車山の標高も飛騨で言うと、乗鞍に近い丸黒山(1956m)とほぼいっしょです。
そんなことが分ると、意外と大変なのかもと思います。
しかし車山頂上直下までビーナスラインが通っているので、なんだか登山のイメージとは程遠く感じます。
でも、森が深い飛騨の山とは違うおもしろさがありそうですね。
ツアー企画のヒントになる、かな。
最後は白樺湖温泉が待ってるし・・・(これが本音)。

いっぱい写真を撮ってこようと思います。
後は天気か・・・。22日の予報はicon02icon03  

Posted by tozan at 19:35Comments(0)TrackBack(0)登山よもやま

2008年06月19日

登山の三種の神器〜わたしの失敗

本気で登山を始めた頃には、今では自分でも信じられないような失敗をたくさんしていました。
山歩きにおける三種の神器があります。
それは「シューズ」「ザック」「レインウエア」の3つです(「山の雑学ドリル」山と渓谷社刊)。
いずれも登山においては時に命に関わることがあります。むろん水分・食料、衣服なども重要ですが、それらは登山でなくても重要ということではずされています。

シューズは登山をする以前から持っていました。いわゆるトレッキングシューズで、手入れもほとんどしないで、泥を落とすくらいのことで済ましていました。
それが登山を始めて1年も経たない頃、靴底がバカッとはがれたのです。
最近は少なくなりましたが、以前は靴底のラバーと本体をくっつけていたのがウレタン素材でした。このウレタンが劣化してくると、前ぶれもなく(いや手入れをしていれば気がついたのでしょうが)パンくずのように崩れてくるのです。
幸い登山の準備段階で起こったのでよかったのですが、ある人は登山の最中に見舞われたそうです。この方は応急処置をして事無きをえましたが、もしこの時岩場にでもとりついていたら命の危険にさらされていたことでしょう。

ザックは日帰り(20〜25L)か、山小屋泊(30〜40L)か、テント泊(40L以上)か、さらに何泊するかによってサイズが変わってきます。
普段は日帰りが中心なので、小型のザックにできるだけ少ない荷物を詰めていくことにしています。このあたりは初心者でも考えます。実際に登山をしてみて分ったのは、ザックが密着した背中に大量の汗をかいてしまうことでした。
夏場は当然ですが、寒い季節になっても登山という行為は汗が出るのでした。夏でも休憩中に汗が冷たくなり体が震えることさえあります。
始めたばかりの頃は無知で、吸水性があっても乾きにくい綿の衣服を着ていたため、余計に汗に悩まされました。今では吸湿速乾素材の衣類を着ることは登山者の常識ですが、自己流で長く登山を続けていた人は、氷点下10度以下の真冬の山で着替えをしていたそうです。
衣類と同様にザックも背中の通気性が良いものを選ぶことが必要です。

レインウエアは使わないで終わることもあります。それでも三種の神器と言われるのは、登山がリスクマネジメントの必要なスポーツだからです。
高い山は低地に較べ天候の変わりやすい環境にあります。平地に吹く風が山にぶつかると上昇気流となって山の斜面を上がっていきます。これは低気圧の特性と同じです。湿った空気が上昇すると山には霧や雲が発生し、天候が崩れやすくなるのです。天気予報は平地に対して出されるもので、晴れの天気予報でも条件次第で山は雨になることがあります。だから登山にレインウエアは必需品なのです。
雨具で失敗したことといえば、雨は防げたのに汗で中がびっしょりになったことでしょうか。ゴアテックスのような透湿防水性能のある素材でできた雨具を着ていても多少起こることですから、そうでない雨具を着るのは不快きわまりない状態です。

登山を趣味にしている方なら、わたしの失敗も身に覚えがあるのではないでしょうか。スポーツを始める際「格好から始める」ということがあります。登山は歩くというシンプルなスポーツですが、この三種だけは格好から始めても良いのかもしれません。  

Posted by tozan at 20:06Comments(0)TrackBack(0)登山よもやま

2008年06月18日

きっかけは・・・

北アルプスや乗鞍、御嶽、そして場所によっては白山まで展望できる飛騨高山。でもそんな街なのに登山を趣味にする人は多くはありません。
山で出会った人に何処から来たのか尋ねると地元であることはまれで、県内でも美濃地方、富山県や愛知県、関西や関東から来ている人も多いようです。

ずっと心にくすぶっていた疑問。
あまりに山に近すぎて、かえって登りたいとは思わないのだろうか、と。
でも先日の川上岳〜位山登山では、たくさんの地元登山愛好者といっしょになれ、結構幸せでした。

わたしが登山初心者だった頃・・・今でもそうかもしれませんが、毎週のようにどこかの山に出かけていました。
気が向いたら行くので、単独登山。山の歩き方はもちろん自己流です。
基本は日帰りなので、標高の高い山でも乗鞍剣ケ峰、西穂高、御嶽が定番。
ほとんどは「岐阜県の山」(山と渓谷社)に載っている低山制覇になりました。
日帰りだからと焦るから、歩き方は速くなります。数をこなす内に、これではダメだと感じ始めました。

そこで市内のアウトドア用品専門店「KONG」主催の1泊ツアーに申し込みました。
そのツアーガイドが大野敏雄さんでした。
山を歩き慣れているプロのガイドはさぞかし歩くのが速いだろうと思いますが、それは重要ではありませんでした。いわく疲れないペースで歩くことと、それに合わせた計画を立てることが大事だったのです。
この時の経験がきっかけで、高山グリーンツアーのガイドをお願いすることにしました。
写真は1泊ツアーで撮影できた思い出の一枚です。


高山グリーンツアーの登山企画は初心者の方や未経験者の方向けに作られています。
でも自己流登山に限界を感じている方にもおすすめです。
登山の楽しさを発見あるいは再発見してみませんか。  

2008年06月17日

インタープリターがご案内するツアー

高山グリーンツアーの新しい企画を二つご案内します。
インタープリターとはプロの自然案内人のこと。当ツアーは飛騨インタープリターアカデミーの講師や修了生の案内や指導で、飛騨の自然や文化を楽しく体験していただくものです。


まずは「夏休み子供キャンプ」です。これは子供だけで1泊2日のキャンプを体験し、その間に保護者は観光や高山グリーンホテルでのご宿泊をお楽しみいただけるプランです。
乗鞍や笠ケ岳を望む飛騨高山キャンプ場で、飯ごう炊さんや自然探索。夜は星空観察やネイチャーナイトツアーを実施します。プロの自然案内人によるさまざまな自然体験で、子供たちには貴重な夏休みの思い出となるはずです。


次はこの夏の郡上踊りに飛騨高山から出かけるツアーです。ちょうど徹夜踊りを前にした時期の催行ですので、町全体が盛り上がっています。今回は歴史に詳しいインタープリターがご一緒し、郡上八幡の町の歴史や特徴(水屋など)を行きのバスの中でお話します。そして町の散策の後、肝心の郡上踊りの輪に加わります。中部縦貫道高山ICの開通により、郡上八幡まで約1時間。ちょっと足を伸ばしてみてはいかがでしょう。

いずれのツアーもネット予約が可能です。上のバナーをクリックして詳しいご案内ページを開いてください。  

2008年06月16日

川上岳登山ワンモア

昨日の続きです。登山当日の投稿だったので少しおおざっぱなレポートになってしまいましたので・・・。
そこでささやかながらも感動した場面を追加してみます。
まずは川上岳の稜線に出てから見た白山。ここに出るまでの途中でも木々の間からかいま見得ていたのですが、展望が開けて見える姿は格別です。
写真は、双子のように山がふたつ並んでいる川上岳を正面に見ながらちょっと振り返った時に目にした風景です。左手前の新緑の山は、たった今登ってきたばかりのその山です。


川上岳へ続く道の両わきにドウダンツツジの木が生えています。山之口の分岐点からしばらくして、ドウダンのアーケードを抜ける場所がありました。道に低く覆いかぶさるような並木には小さな釣り鐘状の花が咲いていました。ドウダンツツジの中でも深山に生えるのはサラサドウダンだけだということです。秋には紅葉して川上岳の風景を彩ります。


最後に川上岳を行く50数名の登山者たち。年齢も職業もまちまちですが、みなさん本当に山が好きなのですね。道すがらお話できた人たちは変わらず気持ちの良いひとばかりでした。(プライバシーもあるので顔の写っている方はぼかし処理させていただきました)またどこかの山でお会いしたいものです。
  

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2008年06月15日

川上岳〜位山縦走

2008年6月15日(日) 歩行時間:約8時間
集合(一之宮支所)7:00〜出発(マイクロバス)7:40〜ツメタ林道終点(入山口)8:20〜入山8:30〜尾根9:30〜川上岳頂上到着10:12〜休憩〜位山へ出発10:30〜位山頂上15:20〜下山〜ダナ平林道到着16:10〜出発(マイクロバス)〜一之宮支所到着16:45頃

今日が一之宮支所主催の登山イベント当日でした。
7時から受付開始して、集まったのは51名。引率の方を含め、60名弱の大集団でした。
マイクロバスに分乗し、川上岳登山道ツメタ林道終点の入山口まで出発。普段閉じているゲートからの林道は舗装されていない悪路で、バスはゆっくり時間をかけて到着しました。

入山から急登が開始。登り初めからの急な登りは、体もまだ慣れていないので、みなさんきつかったと思います。
休憩をはさんで、林の中を1時間ほど登り続けると突然、笹に覆われた尾根に出ました。見通しが良くなり、目指す川上岳も全貌が望めます。快晴の空の下、西方に白山連峰がはっきりと見え、思わず歓声が。ここからサラサドウダンの道、かわいい花が咲いています。


川上岳ごしに見える乗鞍岳と北アルプス。雲が少しかかっていますが、白山も含め頂上からはぐるりと展望が可能です。御嶽だけは天辺が雲の中から少し顔を出していました。

休憩の後、長い長い位山までの縦走です。林を抜け、小山を下り、笹に覆われた斜面を登る。同じシチュエーションが繰り返され、さすがの健脚ぞろいからもそのたび失望の声が。
草花が咲いているのがあまり見られず、マイズルソウの小さな群落を見つけた時には、2週間前に行ったかぶと山ではまだ咲いていなかったこともあり思わず声が出ていました。


長い縦走の終盤、ようやく位山の登りが始まっても、なかなか頂上に着きません。ドウダンの小径と笹道をくりかえし到着した頂上は、平坦で実感のわかない場所でした(笑)。位山頂上の弱点は展望がまったくないことですね。


ここまで登りきって、みなさん安堵の表情が少し見えました。天候が良かったこともあり、体調不良などになった人もありませんでした。そんな意味でもすばらしい山行でした。
同行していただいた皆さん、お疲れさまでした。  

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2008年06月13日

高山市一之宮支所主催の川上岳から位山縦走イベント

今度の日曜日(6月15日)に開催される登山イベント「川上岳・位山登山」に申し込みました。定員60名で先着順とのことでしたが、なぜか定員を越えたら抽選するとか・・・、?。先着の意味がないのでは。
とはいえ先日、参加できるとの知らせを無事いただきました。
わたしが参加するのは「健脚コース(10km)」です。普段は車で進入できない川上岳の入山口があるツメタ林道終点までバスで送ってくれるので、無駄な林道歩きが省かれて大変ありがたいイベントなのです。
健脚コースは川上岳(1626m)へ登り、位山(1529m)までつづく気持ちのいい尾根道(天空の道と呼ばれています)を縦走します。かつて位山の入山口に駐車して、位山と川上岳を往復(14km)したことがあるのですが、さすがに疲労困ぱいしました。だから願ってもないイベントなのです。送迎付の高山グリーンツアー向きのコースなので、ぜひ企画したいツアーですね。

位山は日本二百名山に数えられ、ガイドブックにも紹介されています。大和朝廷への献上に飛騨匠などが位山を越えて行ったという歴史も伝えられ、その当時の石畳がふもとの位山峠に残っています。神話にちなんだ伝説が残り、頂上付近にある「天の岩戸」をはじめとした巨石に出会えます。


川上岳は「かおれだけ」と呼びます。頂上付近は林がなく笹原になっているので、360度の展望が得られます。写真は秋口の様子なので紅葉が見られますが、今の時期はササユリが咲いているはずです。写真は頂上を目前にした場所から写しました。右奥には乗鞍連峰、その左に笠ケ岳などの北アルプスが展望できます。

この風景は川上岳頂上からツメタ林道を見下ろしたもの。遠くに見えるのは白山です。その反対側に目を転じれば目の前に御嶽が望めます。当日の天候予報は曇り一時晴れ。ここまでの展望は無理かもしれません。

川上岳へはツメタ林道からと山之口からの入山がポピュラーです。人気もあり、土曜・休日に行けばは必ず何人もの登山者と会いました。
位山登山は高山グリーンツアーでこの秋に行います!!
入山口をダナ平林道の終点に、下山をモンデウススノーパークのゲレンデにするので、比較的短時間の山行が可能になります。初めての方だけでなく、ゲレンデ登りに苦しんだという方もぜひご参加ください。  

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2008年06月11日

飛騨乗鞍高原

日影平山・かぶと山〜北アルプス・乗鞍・御嶽の展望歩き
2008年5月30日実施
コース所要時間:約4時間(全行程 約5時間30分)
◎ツアー行程
フロント集合<8:20>高山グリーンホテル発<8:30>---(バス)----<9:15>飛騨乗鞍高原・乗鞍ハイランドホテル着(準備)---<9:30>トレッキング(リスの広場〜青少年交流の家〜日影平山〜かぶと山<12:00>昼食〜乗鞍ハイランドホテル)<13:15>-----<14:00>高山グリーンホテル着・解散


先日、高山グリーンツアーで実施した登山ツアーです。梅雨に入る直前の5月30日、数日前の予報では雨の中の山行となると覚悟していたのですが、幸い曇り時々晴れの天候となりました。
飛騨乗鞍高原とは聞きなれない名称ですが、国立飛騨乗鞍青少年交流の家を中心に飛騨高山スキー場やキャンプ場のある高原地帯のことです。長野側の乗鞍高原は良く知られていますので、こう呼ぶようにしたのでしょう。中学生の時にここでオリエンテーリングを体験した人もいるのではないでしょうか。


登山道沿いに咲く高山植物。まずはシロバナエンレイソウ。深山で見かけるエンレイソウは褐色の萼が目立つのにくらべ、こちらは白い花びらが3枚まぎれもなくついています。

ツアーのうたい文句の一つでもあったマイヅルソウですが、この日はまだ花が開いていませんでした。1cmにも満たない花が固まって咲きます。

登山道というより、ハイキングルートに近く、初心者でも安心して山歩きを楽しめます。白樺などの広葉樹林や落葉松の林がつづき、飽くことがありません。コース中にいくつかの展望スポットがあり、笠ケ岳などの北アルプスや、御嶽、そして乗鞍が間近に望めます。この日は曇りで、残念ながら良い展望は得られませんでした。晴れていれば、かぶと山から望んで右手に乗鞍。そして下の写真のように、交流の家の背後には笠ケ岳がそびえている様子がまさに大迫力です。この日参加された方にはこの風景を見ていただけず残念でしたが。


次のツアーは7月7日(月)に西穂高の稜線上にある丸山です。新穂高ロープウェイで入山口まで行き、西穂山荘経由で丸山まで。ゆっくり歩いても充分時間に余裕があります。登山道に咲く花や会話を楽しみながらの山行です。ぜひご参加ください。
高山グリーンホテルにご宿泊いただくパックツアーのほか、ツアーのみにご参加いただくことも可能です。  

Posted by tozan at 20:15Comments(0)TrackBack(0)登山レポート

2008年06月10日

高山グリーンツアーについて

タイトルのブログ紹介でも説明しましたが、高山グリーンツアーは高山グリーンホテルが第三種旅行業の資格を取得し2007年秋から開始した事業です。高山市が日本一の面積を有することとなり、第三種の事業範囲にあげられる高山市と隣接する10の市町村限定でツアーを企画主催することが可能になりました。

一年目の手始めとしてツアー企画に高山市内と白川郷、上高地を選びご案内しています。現在は企画の柱は2つ。インタープリター(自然案内人)が案内し、飛騨の自然や文化を紹介するツアー。もうひとつは飛騨の山々を登り歩く登山・山歩きツアーです。

夏のインタープリターのガイドツアーは「夏休み子供キャンプ(7月30日・31日、8月4日・5日)」、「飛騨高山からでかける郡上踊り(8月7日)」です。
登山・山歩きツアーは、初心者でも安心してご参加いただける山とコース、最適な季節を選んで企画しています。飛騨山岳ガイド協会のベテランガイドが同行。登山の楽しみ方や歩き方のコツなど、我流で登っていた私自身も目からうろこが落ちる経験をしました。

夏の登山ツアーでは、現在参加者募集中の「穂高連峰の一角・西穂高を望む丸山(7月7日)」。季節は梅雨のど真ん中ですが、実はこの時期に高山植物がまさにピークなのです。西穂山荘までの登山道にはイワカガミやゴゼンタチバナが。西穂高岳への稜線上にはハイマツ帯に生えるコイワカガミが咲いています(イワカガミとの違いは・・・?行って見ると分ります)。天候に恵まれれば、丸山からの展望のすばらしさは保証付きです。

もうひとつは高山市民には親しみのある乗鞍連峰です。乗鞍スカイラインで畳平まで行けるため、標高3026mの剣ケ峰まで初心者でも登ることができます。もちろん中部山岳地帯の主要峰のひとつだけあり、登山のだいご味も十分体験できます。

興味のある方は、ぜひ高山グリーンツアーのサイトへとどうぞ。