飛騨地方も梅雨に入ってしばらく経ちますが、今のところ災害が出るほどの降雨はありません。昨年は日本各地でゲリラ豪雨があり、温暖化の影響かと噂されました。
まだ梅雨は始ったばかり。昨日は東京でゲリラ豪雨があったとのことです。レジャーにお出かけの際は、天気予報に注意して準備万端に。
そんな時期ですが、森の緑が一年で一番美しいときでもあります。
高山帯の植物が花を咲かせ、登山者の目を楽しませてくれるのもこの時期。
台風でもなければ、多少の雨は登山者の楽しみを奪うこともありません。むしろ静かな山歩きが楽しめます。
高山グリーンツアーでは、そんな7月上旬に2つの登山ツアーを行います。
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西穂高丸山 7月5日(日)入山
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乗鞍岳剣ケ峰 7月12日(日)入山
今回は西穂高丸山への登山ツアーをご案内します。
このツアーは昨年も同じコースで行いました。
高山グリーンホテルに集合し、新穂高ロープウェイのしらかば平駅までマイクロバスで向かいました。ここから2階建のゴンドラで終点の西穂高口まで。
昨年は霧が深く、ゴンドラからの展望はいまひとつでした。2000mを超えて西穂高口駅まで上れば霧状の雲の上に出ることが多いので、今年こそはと期待しています。
登山道にはさまざまな高山植物が咲いています。
比較的遅く咲き始めるのがマイヅルソウ。7月上旬が見ごろです。
ゴゼンタチバナもこの時期に群生して見られます。
昨年はピンク色のイワカガミが群生し、白い小さな花を咲かせるコミヤマカタバミ(葉が三つ葉のクローバーのようです)、ひっそりと咲くツマトリソウ、ハスの葉のようなサンカヨウなど、見ることができました。
西穂山荘の木道沿いでは大きな花を咲かせるキヌガサソウに出会えます。
見つけたらガイドの大野さんが教えてくれますので、初めてでも高山植物にちょっと詳しくなれます。
西穂山荘は北アルプスでは数少ない年中無休の山小屋。テント場の回りにはシナノキンバイが群生しています。
ここでトイレ休憩の後、いよいよ西穂高の稜線に向かいます。山荘の北側の岩の斜面を登ると森林限界です。ハイマツの間を抜けていくと、展望が開けてきます。
眼下の山荘の後方には、噴煙たなびく焼岳。その後ろには優雅に横たわる乗鞍連峰が見えてきます。もちろん天候次第ですが。
西には雄大な笠ケ岳の稜線。その左に錫杖の岩峰。右に続くなだらかな稜線は双六岳で槍ケ岳からの尾根と合流しています。
ハイマツの中を丸山へ。
途中、眼下に梓川が流れる上高地を見下ろせます。その後ろにそびえる霞沢岳。
ケルンのある丸山から、西穂高へと向かう急斜面をあおぎ見ると、その上には独標が顔をのぞかせています。(上のタイトルの写真がその風景)
西穂高丸山はロープウェイを使うことで日帰り登山ができ、焼岳と穂高連峰の間の北アルプス稜線上にある一級の展望台といえます。(写真は独標へ向かう途中から見た丸山と後方に乗鞍岳)
丸山まで登ることができて自信がついたら、次は独標まで行ってみてはいかがでしょう。
高山グリーンツアーでは、8月23日(日)に
西穂高岳独標に登ります。
ぜひ西穂高丸山と併せてご参加ください。
いずれのツアーもインターネット予約ができます。
(料金には新穂高ロープウェイの往復乗車料も含んでいます)