川上岳登山ツアー

tozan

2009年10月19日 19:30

昨日(10月18日)、高山グリーンツアー「登山・山歩きツアー」を行いました。
前日の夕方から雨が降り、久しぶりの雨だったこともあってか木の葉が洗われ光っていました。
数日前にガイドの大野さんが下見をした結果、予定していたルートの逆をとることとなりました。
チャーターした送迎車で一之宮町から宮川に沿って林道を進み、ツメタ林道への進入口(ゲート)で下車。
ゲートを抜けて、ツメタ林道を三差路にある登山口まで歩きました。
途中に下山口となる大イチイの分岐を確認。そこからさらに林道を上がり、登山口に到着したのは予定より少し早い8時45分、所要時間は約50分でした。

長い林道歩きで、体も登山準備万端。ロープで滑落を防止した細い尾根を登り始めます。
秋にしては霧が収まらず、昨日の雨の影響かと思われました。

それでも紅葉は今がピーク。
快晴の今日はもっと素晴らしかったことでしょう・・・少し残念です。

途中にある宮川源流へのわき道も歩いてみました。

中間点にあるベンチからは、斜面が美しく色づいている様子が眺められました。
ふたたび分岐に戻り、川上岳稜線への登りを進みました。
ここからは急登が続きます。
枯れ葉が積もり、滑りやすくなっていました。

最後にある短いが崖っぽい道を登ると稜線に出ます。
距離表示がされた標識がありますが、「川上岳頂上3.9km」は明らかに間違い。
多分登山口からの距離と思われます。

前方に目的地が見えてきます。
稜線上は曇で、風が通るので少し寒い状態でした。
サラサドウダンの紅葉は、登山道沿いは終わりに近く、笹の斜面は今がピークというところ。

山之口分岐の手前から、登って来た方向を振り返りました。
いつ見ても開放的で気持ちの良い風景です。
分岐を左折しいったん下り小ピークを越えると、左手に登ってきた登山口からの尾根が見えてきます。

ちょうど尾根の右端が登山口。

頂上まであと少し。

この辺から御嶽山が間近に見られるはずでしたが、この日は雲におおわれて見ることができませんでした。

11時半頃に頂上に到着。
温かいコーヒーを入れて、ホテルが用意したお昼のサンドウィッチをいただきました。
時々陽が射すので、御嶽が見えてこないか粘ってみましたが願いは叶いませんでした。
しかし稜線から下の斜面には赤くなったサラサドウダン。

奥にあるのは位山です。
この日は位山から尾根沿いを歩いてきた人が何組かいました。位山のスキー場からの道が整備されたため、川上岳間を往復する登山者が増えているようです。早い人で片道3時間半、平均4時間半というところのようです(つまり往復7時間から9時間・・・昼食時間入れない)。
12時半、雲行きが怪しくなってきたので下山にとりかかりました。
ほどなく雨が降り始め、雨具を着たり、笠をさしたり。
それも大イチイ分岐からは雨が止み両手が使えるようになったので、手袋をして熊笹をつかんで利用しながらの下山となりました。熊笹が有り難いと思えるのはこんな時です。

斜面の中間点では展望も開けます。

あいにく飛騨山脈は雲の中。
さらに斜面を下り、樹林帯の中へ入っていきます。
ここからは針葉樹の森の斜面に沿ったジグザグの道を下っていきます。
最後に大イチイの立つ広場に到着。

柵に囲まれた樹齢2000年の大イチイは、写真ではその大きさはよく分らないと思います。
イチイはさほど大きくならない樹木らしいので、この個体がこの大きさを持つことが大変なことなのでしょう。

広場の先の壊れかけた木橋を渡り、坂を上がれば朝歩いてきたツメタ林道です。
ここからゲートまでは15分ほど。
途中で振り返れば、下山してきた斜面が見えていました。


ホテルに戻り、ご参加のお客様に新しくなった温泉「新天領の湯」に入って汗を流していただきました。
飛騨の低山は、今月いっぱいで紅葉のピークを終えることでしょう。
飛騨山脈の穂高から槍ケ岳の稜線はもう雪でおおわれています。

秋はあっという間に過ぎてしまいます。これから登山にお出かけの時は、冬を想定した服装・装備を用意すると安心です。

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