上高地スノートレッキングツアー
入山日 2月7日(日)曇後晴れ
釜トンネル 8:13発〜釜トンネル出口 8:50〜林道分岐 8:50〜大正池ホテル 9:50発・大正池〜遊歩道〜田代湿原 10:45〜田代橋 11:22〜(梓川右岸)〜河童橋 11:50着<小梨平近くの梓川土手にて昼食タイム>〜出発 13:00〜(バスターミナル経由林道歩き)〜大正池 14:13着・休憩〜(大正池ホテルから林道を戻る)〜釜トンネル入口 15:40
前日からの大雪で出発からトラブル。若干遅れてホテルを出発しました。
雪が舞う中、凍結ぎみの国道158号線を釜トンネルへ。
ここ数年と比べて積雪はかなりのもの。トンネルの中まで吹き込んでいました。
雪を避け、トンネル内で入山準備。28名と人数が多いので、3つのグループに分け、各先頭と後尾にスタッフをつけて出発しました。
コースで唯一と言ってよい急斜面は釜トンネルの中。ガイドの大野さんのペースでゆっくりと歩いて行きました。
トンネルを抜けると、外はまだ雪が舞っていました。よく見ると東の上空がかすかに明るいことに気がつきました。
林道はトラック1台がやっと通れるだけの除雪がされていました。
何台か車がやってくるのでパスするのが大変です。何しろ除雪スペースに余裕がないのですから。除雪車がやってきて自動車と鉢合わせした時は見物でした。待避所確保のため除雪車がまわりの雪を除雪し始めたのです。
大正池に到着すると除雪は橋を渡って奥の作業道へ。
ここから先はたっぷりの雪の上を歩いて行きます。
大正池の全ぼうが見えてきましたが、霧のような雲に穂高は隠れていました。
大正池ホテルでトイレ休憩の後、いよいよスノーシューでトレッキングです。
ホテルの裏から大正池の河原へ下りました。すでに三脚を立てた人がいましたが、この天気ではシャッターはなかなか押せないようです。
私たちはというと、これから始るトレッキング体験にわくわくです。
遊歩道のコースを忠実にたどり、池のほとりにある木道を渡ります。昨年の閉山後に作られた手すりで、安全に歩くことができるようになっていました。
大正池の広い河原へ出て、思い思いに踏み跡をつけてみました。
15cmほど沈みますが、歩きにくいことはありませんでした。
大正池をあとに林の中へと。踏み跡は遊歩道ではなく、池の近くに沿ってつけられていました。ところどころ流れ込みにぶつかるので、雪の状態によっては踏み落ちないように気をつけます。
林の向こうに遊歩道のコースがあります。
途中で遊歩道に合流。田代池へと向かいました。
予定では田代湿原に踏み込むことにしていましたが、雪の状態がつかめずガイドの判断で中止しました。
田代池で休憩のあと、昨年に進入禁止の立て札があった湿原を回り込み、遊歩道へ合流し梓川沿いのコースを進みました。林道コースは途中から踏み跡がないので、ラッセルすることになるかもしれません。
田代橋に到着。
田代橋から見る梓川の風景は、今年の雪が多いことがよ〜く分ります。
穂高の展望がないので、距離の短い左岸ではなく、霞沢岳が展望できる右岸を選びました。
踏み跡をたどりましたが、雪が多いのでスノーシューは大活躍。
ウェストン碑のそばで、白樺の幹や枝の皮をむさぼる猿の群れに遭遇しました。
河童橋に到着しましたが、穂高連峰だけでなく焼岳も見ることはできませんでした。
一同がっかりですが、午後からに期待することに。
小梨平へ向い、梓川河畔のベンチへ。ここで昼食です。
ビジターセンターの向いに冬季トイレがあるので、河原からトイレまで雪を踏んで通路を作っておきました。
午後1時過ぎ、展望がないまま河童橋を後にしました。
帰りは夏には観光バスが行き交う林道をコースに選びました。
バスターミナルを経由して、ちょっとした壁のようになった雪の通路を歩いて行きました。
途中で振り返ると、林道の間から穂高が見え始めていました。
大正池の手前から林道をはずれて、河原に下りました。
焼岳が姿を見せていました。
そして河原からは穂高連峰が顔をのぞかせていました。
霞沢岳と六百山が深い青空にそびえていました。
皆さん、その姿に大感激。まさにご褒美です。
少し長めの休憩をとり、心行くまで大自然の中で気持ちの良い時間を楽しみました。
帰途振り返った風景は、上高地への憧れを満たすものでした。
上高地スノートレッキングは来年度も実施いたします。
どうぞご期待ください。