乗鞍高原スノートレッキングツアー

tozan

2010年03月21日 22:16

雪のちらつく乗鞍高原へ。大陸からの低気圧の影響で、強い風が吹いていました。
そのため、今回のツアーの唯一の難所といえば、トレッキングの出発点となる三本滝平までのリフト乗車。なにしろ風がまともに当たるのですから。

国民休暇村で車を降り、スノーシューとザックを持って、少し下ったリフト乗車口へ。
強風のため、リフトの調整に時間がかかっていました。
8時半に1本目のリフトに乗り、2本目を中継して三本滝平へ。
ゲレンデの脇にあるリスの小路に入り、林の中へ。林の中では風の影響もなく、氷点下の気温にもかかわらず、寒くはありません。

途中で正規のコースを外れ、前川林道(橋の手前が下りるポイント)に下りました。
明け方までの雪で、昨日つけたばかりの踏み跡が見当たりませんでした。
間違えずに下るには、斜め左を意識して下って行くこと。
途中で広場のような場所に出ることができたら正解です。
右方向に下ってしまうと、前川林道に沿って尾根を歩くことになり、いつまでたっても林道にたどり着けなくなりかねません。

やがて渓流の水音が聞こえてきたら、前川林道の谷に架かる橋の近くまで来ています。
崖のようになっているところを左に巻けば、前川林道の脇に下りてこられます。
あとは林道を下り、途中で左に入り、白樺の木が見えてきたら孫市平。東大ヒュッテに到着です。

孫市平の平原は風が通るので、東大ヒュッテの玄関口を借りて休憩しました。
建物と雪だまりが風よけになってくれました。
ここは乗鞍岳の恰好の展望地ですが、今回は雲に隠れて見ることができませんでした。
しかし雪の中を歩く楽しさは十分に楽しめました。スノーシューが可能にしてくれた雪の世界のアドベンチャー気分です。

東大ヒュッテから湿原を抜けて、乗鞍高原展望地に立ち寄りました。前川林道にふたたび合流しエコーラインを経由して今度は原生林の路を休暇村へ。休暇村に着いたのは12時過ぎ。これでツアーの本コースが終了しました。
時間がまだあったので、善五郎の滝を見に行くことにしました。
ここからはスノーシューはなし。雪も硬く、滝つぼまで下りて行く時に邪魔になるからです。
休暇村からふたたび遊歩道に入り、分岐を左に曲がり斜面をトラバース気味に下ると宿泊施設が見えてきます。その脇を車道に出て、まっすぐ進み標識の地点をふたたび遊歩道へ。あとは道なりに行けば善五郎の滝への階段です。

さすがにもう凍ってはいませんでしたが、雪解けが進んでいるのでしょう、水量は十分。なかなかの迫力でした。

滝見台へ登り、乗鞍がかすかでも見えることを期待しましたが残念ながら姿を現してはくれませんでした。

もし天候が良ければ、滝の上部に乗鞍岳が顔をのぞかせるツーショットを見ることができたのですが・・・。

駐車場へ戻る途中から、急に雪が本降りになってきました。まるでツアーの終了に合わせたかのように。
正直なところ、今回のツアーは天候が大変心配でした。
しかし早めの行動を心がけたこと、乗鞍高原という場所自体の比較的安全にスノートレッキングが楽しめる環境などで、無事に終えることができました。
もちろん前述の前川林道への下り方など、気をつけるべき点は多々あります。個人で行かれる時は、下調べと地形図の携帯をぜひお願いいたします。

さて、次の登山・山歩きツアーが決まりました。
◎残雪の福地山<4月21日(水)入山>
残雪の飛騨山脈を間近に眺める展望の山歩きです。福地山頂上付近では残雪歩きも楽しめるはずの4月下旬の開催としました。軽アイゼンでの安全な歩き方もガイドがレクチャーする予定です。また今年度は主に平日の開催としました。ツアー前日に宿泊される方が客室が空いていないために参加を諦められたことなどが主な理由ですが、他の登山者が少ない平日はツアー登山向きであるという利点もあります。登山はできるだけゆったりと楽しみたいですものね。

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