小坂の滝めぐり〜根尾の滝

tozan

2010年05月25日 22:18

平成21年に「岐阜の宝もの」第1号に認定された小坂の滝。御嶽山のふもと濁河から巌立周辺までに数多くの滝を擁し、落差5m以上のもので216ヶ所を数えるといいます。
そのなかから滝めぐりのコースを設定し、山深い場所や国有林にあるコースにはガイド同伴を義務づけています。

初級向けは合計4コース。そのうちガイド同伴が必要なのは「材木滝コース」です。
濁河にある「仙人滝コース」と巌立周辺にある「三ツ滝コース」「根尾の滝コース」はガイドがいりません。
三ツ滝コースにあるのは「三ツ滝」「からたに滝」「あかがねとよ」。
巌立公園駐車場から渓谷沿いに設けられた立体歩道を歩いてすぐにあるのが「三ツ滝」です。

渓流に架けられた橋から見えるのは、3つある中で下部の2つだけ。上部の1つは狭くカーブした渓谷に隠れて見えず、階段を上がって行くとようやく見えてきます。

「からたに滝」と「あかがねとよ」は林道に出て20〜30分歩いたところにあります。
この日は根尾の滝コースにも行くので、いったん駐車場に戻り車で両滝のある場所まで上がりました。
駐車場から渓流に下りていくと、Y字型に渓流が合流し、右手に「あかがねとよ」、左手に「からたに滝」があります。

「あかがねとよ」とは銅の雨どいのことで、確かに雨が流れるような落ち方をしていました。渇水期には流れは涸れてしまいますが、岩の下からも流れているので滝つぼは涸れないのだとか。
もうひとつ落差は大きくない小型の滝なのに、妙に迫力のある「からたに滝」。

実際はカラ谷からの流れではなく、椹谷からの流れでできています。
柱状節理の岩壁に囲まれた美しい滝でした。

三ツ滝コースは歩道や林道を歩くので、一般的な観光でも楽しめます。からたに滝のある河原で滑らないように注意すれば大丈夫。
一方もうひとつの「根尾の滝コース」はトレッキングコースです。
無舗装の林道を車でさらに進むと駐車場があります。トイレもあります。
トイレ周辺をハエの群れが飛び交っていました。できれば巌立公園のトイレで済ませておいた方がいいと思います。
駐車場からすぐの林道に入山口があります。

空き缶が吊るしてありますが、熊に人の存在を知らせるために一発叩いておきましょう。
入山してすぐ、御嶽旧登山道の二合目の道標が残っています。

多分、旧登山道は濁河へと続いていたのだろう。

しばらく歩くと十六回りの標識が。ここからは急斜面をつづら折りに下っていきます。
途中、溶岩がむき出しになったところがあり、中でも特徴的なのが「ところてん岩」です。

これも柱状節理のひとつだそうですが、なぜここだけ、こんな模様に?

下りきると濁河川に出ます。立派な鉄の橋が架かっていました。
橋を向こう側に渡り、大胆に伐採された植林帯を抜けると谷沿いに歩く道が続きます。
途中で展望台があり、ここから望めるのは向こう岸の岩壁。

「あまどり岩」と呼ばれ、巨大な岩と岩の間にはツバメが巣を作るとのことです。

入山口から40分ほどで根尾の滝(公式には往復120分)。まだ見えないところから、すでにひんやりとした空気を感じました。

かなり近くまで行けましたが、滝が発する水しぶきからカメラを守りながらの撮影でした。
落差63m。マイナスイオン浴びまくりでした。

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高山グリーンツアーでは「小坂の滝」をインタープリターがご案内するツアーを行っています。
お1人様 3,000円(ご宿泊は別)
お申し込み締切りは催行日の7日前
催行最少人数2名様から
現地集合(がんだて公園ツアーデスク)<9:30>
詳しくは係まで >>>高山グリーンホテルツアー事業部 tel.0577-33-5501(代)

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