西穂高口から西穂山荘まで
新穂高ロープウェイは始発が8時半。今回は登山が目的なので、第二ロープウェイだけを利用します。第二ロープウェイの始発は8時45分です。
鍋平駐車場に停めて、準備を整え白樺平駅へ。大人往復で2,700円。
今回のように霧に邪魔されなければ、窓から北アルプスの絶景が見ていただけます。
西穂高口からいよいよ登山道の始まりです。必ず入山届を提出しましょう。書類は駅3階の出口に置いてあります。
西穂高口駅周辺は千石園地と呼ばれ、ロープウェイが上ってきた、そしてこれから登る尾根を千石尾根と言います。
しかしロープウェイ直下の尾根の下山は(登山装備をしていないならなおさら)危険なため禁止されています。
園地ではまだミズバショウが花を咲かせていました。ただ、かなり成長しており、白く可憐なイメージとはほど遠く(笑)。
他にもキヌガサソウが見頃でした。
入山口に入り、しばらくは軽い登り降りの繰り返し。木道は滑りやすいので気をつけて。
登山道の脇で見つけたのはイワカガミ。
森林の湿った環境によく見られます。以前、御嶽への登山道ではピンク色の花が群生して咲いていました。しかしここではひっそりとしており目立ちませんでした。
次に見つけたのははコミヤマカタバミ。ミヤマカタバミにくらべ小さく、葉が丸みを帯びています。
花が少しすぼまっていることがあり、開いている姿とはまるで別の花のようです。葉は手前に見えるのものではなくて、後ろにある(クローバーのような)三つ葉です。
千石園地から出て1時間程、左手のがけにムラサキヤシオ(ツツジ)が咲いていました。こちらは飛騨の山中でもよく見られる樹木です。
他にもエンレイソウなど、低山ではすでに花期が終わっているものも咲いています。・・・上高地でエンレイソウを見たのは4月27日でした。
ショウジョウバカマも開花したばかりのようでした。見つけた場所の標高は2250mほどでしょうか。この冬は雪が多かったこともあり登山道を雪渓がおおっているところも5カ所ほどありました。ツアーが行われる7月上旬には消えていることと思います。
登山道だけでなく、まだ山荘の周囲には雪が残っていました。それにくらべ、丸山や独標、さらには西穂高への稜線の道には雪はもうありません。しかし風が強く吹くと涼しいというより寒さを感じます。
次回は山荘から丸山までの様子を記すつもりです。