2月8日、高山グリーンツアー「上高地スノートレッキング」を行いました。
現地の天候は晴れ。気温も思ったほど低くはありませんでしたが、時折強風が吹き雪が舞いました。
ご参加いただいたのは33名の方。ツアーとしては大所帯となりました。
ガイドの大野さんとホテルスタッフ、そしてわたしで引率となりましたが、パーティーとしては先頭と後続が離れてしまうなど不備もございました。
これが上高地ではなく、登山だとしたら問題が起こることもあったかもしれません。主催者として反省すべきことは多いと感じました。
それはさておき、素晴らしいトレッキングコンディションでした。
前日の雪が適度に積もり、固い雪面歩行を強いられることなくフカフカの状態。スノーシューの出番も多く、楽しんでいただけたようです。
釜トンネルを出て、除雪された林道を歩くこと20分。砂防事務所の入口を過ぎてカーブを曲がると、目の前に穂高連峰の全貌が現れました。
朝日に照らされて、白く輝いています。しばらく立ち止まり、峰々の同定を楽しみました。
坂を下っていくと大正池です。暖かいため(それでも日影では身体が冷えます)、期待していた霧氷は見られませんでした。
林道が除雪されていない地点からスノーシューを装着。大正池ホテルから遊歩道に下り、池の河原を抜けて田代湿原へ向かいます。行く手には穂高連峰が見えます。
林を抜けたところにある田代湿原をスノーシューで歩きました。
その先には田代池が。これが特に皆さんに見てほしかった景色です。
青空と雪原と静かな池。そして穂高の山並み。
踏み跡をふたたたびたどり、遊歩道に戻りました。
田代橋からバスターミナルまで、梓川に沿って歩きます。
人数が多いため、先頭と後続が大きく離れてしまいました。
でも、のんびり自分のペースで歩きたくなる天候の一日でしたから。
バスターミナルで昼食休憩です。
ここで大野さんによるセルフレスキューのレクチャー。
ストック2組を縛り、ツェルト(あるいは衣類)を組み合わせて担架を作りました。
またザックを背負子に変身させる技も。
詳しく知りたい場合は、市販の技術書などで確認してみてください。
・・・単に登るだけのツアーだけでなく、こうした講座を催すのも高山グリーンツアーに加えてもいいかもしれません。
ところで、以前から上高地の冬季トイレが3ヶ所と書いていましたが、今回バスターミナルにも冬季トイレがあることを知りました。
昨年は設けられていなかったので、てっきりないものと思い込んでいました。
改めて冬季トイレは、大正池ホテル、田代橋、バスターミナル、そして小梨平キャンプ場入口の4ヶ所にあります。
今回のツアーにご参加いただいた皆様。お疲れさまでした。
冬の上高地はいかがだったでしょうか。
河童橋で撮った記念写真は、後ほど係より皆様に送らせていただきます。楽しみにお待ちください。
またどこかの山行にご一緒できたら幸いです。
次回のツアーは「乗鞍高原スノートレッキング」。
実施は寒さもゆるむ3月21日ですので、今回のような厳しい防寒対策は必要ありません。
詳しくは高山グリーンツアーのホームページをご覧ください。