低山バンザイ!その4〜位山

tozan

2009年04月02日 22:53

高山グリーンツアーでも実施する位山登山。
昨年は秋の紅葉シーズンに行いました。
今年も同時期を予定しています。

位山は二百名山に名を連ね、かつてはその谷あいを大和朝廷のある京へと向かう位山官道が通っていました。
低山ながら信仰の山として、この地方では大変良く知られています。
今回は早すぎる春の低山歩きにでかけてみました。
なぜなら位山はまだ深い雪におおわれていたからです。
入山日:4月2日(木)
天気:曇時々晴れ
所要時間:ゲレンデ入山口〜天の岩戸 <2時間40分>、同じコースを下山 <1時間半>


モンデウスひだ位山スキー場のゲレンデにはスキーができるほど雪はありません。

昨年整備されたゲレンデを登る登山道は、ゲレンデの最上部直下まで雪がなく、道自体も以前より歩きやすくなっていました。・・・前の道はゲレンデ脇を直登するので大変でしたっけ。

登山道の整備とともに、トイレも整備されました。
こちらはゲレンデ最上部に設けられた新しいトイレ。

このあたりから登山道に積雪がありました。
林の中には昨日の雪が5cmほど。しばらくして笹が雪につぶされたために見通しが良くなった尾根に出ます。


迷うことはありませんが、登山道を外れると薄い雪の下の笹藪に足をとられます。
登山道途中の大奈山頂上(を過ぎた所?)に展望台ができていました。

幹で作った椅子が並んでいます。

尾根上で見通しが良いために、冷たい風の通りも良く、長居はできません。
低山ならではの落ち葉入りシュカブラができていました。


時おり尾根に吹きとおる風に、笹藪がなびいています。
標高が上るにつれ、冬山のようになってきました。

馬頭観音の祠から尾根を外れて登山道はトラバースに。
平坦な道行きですが、積雪が多くなってきます。

やがてトラバースから林の中へ。
ふたたび休憩ポイントが現れます。

ここまでは迷うことなく進めるのですが、この先で道を見失います。

7株ほどの倒木が現れ、赤いテープのあるその先へと進むと、すぐに明らかに登山道ではないと気がつくのです。
正解は最奥の倒木の根元を右に回り込んで行くのです。
そうするとその先に赤いテープがあることに気付きます。

その後は雪におおわれていても迷うことはないでしょう。
笹藪が雪をかぶっているため見通しが良く、無雪期とは違い森の印象が明るくなっていました。

ふと見上げれば、木々の間に青空が。白い雲が静かに流れています。
一人なのに孤独ではない。そんな感じ。

今日はスノーシューは担いでいましたが、必要ありませんでした。
10cmほどの新雪の下は古い雪が固く締まり歩きやすくなっていました。
それでも何日か経つと雪が腐ってきて歩きにくくなると想像できます。

位山名物の巨岩も無雪期よりも良く見えます。
しかし雪に埋もれたり雪をかぶったりして、少々迫力不足。
今日の目的地が「天の岩戸」。

立て札がやけに大きい(特に文字が)。
トタン屋根に守られて小さな祠がありました。



下山は写真を撮ることもほとんどなく、あっという間でした。
登りで迷いかけた道も迷うことなく通過。
ゲレンデに出ると、午前中雲でおおわれた飛騨山脈がちょっと見えかけていました。

笠ケ岳が雲間に顔を出しています。
天候がよければ南は御嶽から正面に乗鞍、そして北に穂高連峰や槍ケ岳、笠ケ岳から黒部五郎岳など、まさに大パノラマが楽しめます。

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