川上岳〜花の見ごろはもうじき

tozan

2009年06月03日 19:17

川上岳(かおれだけ)は高山市と下呂市の境界にあり、北は宮川へ、南は山之口川へそそぐ源流域と言われています。もっとも川上岳自体は笹におおわれており、水をため込んでおけるようには思えません。しかしそのまわりにはブナなどの広大な原生林を有し、いくつもの渓流が流れています。

これまで何度か川上岳に登りましたが、位山から往復縦走するか、ツメタ林道から尾根へ直登するかのいずれかでした。川上岳への登山道として歴史もあり、ポピュラーな萩原町山之口からのコースは利用したことがなかったのです。
山之口へのアプローチは高山から国道41号線で萩原まで行き、そこから県道98号線へと進む必要があります。近道としては位山峠を抜けて直接山之口に入ることもできますが、狭い林道で対向車に会うと場合によっては余計時間がかかることもあります。
高山からのアプローチで近いのはツメタ林道の登山口なので、山之口からの登山道は利用してきませんでした。
しかし今回歩いてみて、歴史があり、きちんと(適度に)整備がされた登山道のよさを感じることができました。

山之口の集落から山之口川に沿って林道を進入。無舗装の林道を走破して到着した入山口は広い駐車場が整備されていました。
入山してしばらく、渓流にかかる木橋を渡ると急登が始ります。針葉樹林の急斜面を登山道はジグザグについています。道は歩きやすく、前半はやわらかい腐葉土、後半は丸みがでた岩で構成されています。
登ること30(〜40)分で西側が開けてきて、乗鞍が見えてきました。

少し霞んでいます。
さらに続くジグザグの登山道を登りきると、御嶽の展望台にでました。

展望は霞んでいまひとつ。川上岳の頂上に着く頃にはまったく見えなくなりました。

ここからは平坦な尾根歩き。ブナの林を通り抜け、木々の間に川上岳を垣間見て歩きます。
尾根を少し下り、斜面を回り込んで進むと、ブナの大木と広大な広葉樹林が見えてきました。
川上岳を右手に斜面をトラバース。川上岳への急斜面に取りつく前の谷の底にはいくつかの流れ込みがありました。登山地図ではここが水場になっています。


川上岳への急斜面は谷に広がるブナ林とは違い、笹藪と低潅木におおわれています。
途中で下山してみえた愛知県からのご夫婦とすれ違い、登山口に1台だけ駐車していた車の持ち主だと分りました。多分、今日の頂上は独り占めです。(実際には帰り際に神戸からの女性グループが登ってみえました)
ムラサキヤシオが咲いていました。
しかしサラサドウダンの花はまだ蕾です。

他にはエンレイソウが見えましたが、目立つほどではありません。

やはり例年のように、6月中旬の川上岳が野草の花の見ごろとなりそうです。

馬瀬からの登山道との分岐に到着。こちらの道は笹藪のようになっていました。
分岐を右に折れ、ようやく緩やかになった道を進むとツメタ林道からの登山道と合流。いよいよ川上岳が前方に見えてきます。

頂上の標識が見えてきた所で振り向くと、気持ちの良い「天空遊歩道」です。

やはり遠く飛騨山脈や御嶽、白山の展望はきかなくなっていました。

頂上からは位山三山と呼ばれる、他の二つの山「舟山(右)」と「位山(左)」が見えています。

高山グリーンツアーでは、秋の川上岳登山を予定しています。
サラサドウダンが紅葉を迎えるころの実施です。

高山グリーンツアー登山ラインナップ
コースは高山市街から近いツメタ林道からの入山を予定しています。

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