快晴の秋、常念岳へ
先週の蝶ケ岳に続き、長野県側へ遠征です。
蝶ケ岳と稜線で結ばれた常念岳は、日本百名山の一つ。それも日帰りでも登れる北アルプスの名峰です。
今回の登山口は一ノ沢にしました。
こちらの駐車場は小さく、6時半に到着した時には路肩に駐車するしかなくなっていました。
空いていたのが入山口に近く、むしろ楽をさせてもらった形に。
登山道の前半は傾斜も緩やかで歩きやすい道。しかし次第に難易度が上がってきます。
登山道には沢水が流れ込んできたり、ぬかるんでいたりします。
烏帽子沢に架かる橋を渡るあたりから展望が開けてきました。
進行方向にめざす常念岳が見えてきます。
一ノ沢沿いに登って行くと、胸突八丁と呼ばれる急斜面が現れます。
ここは、ほぼ直角の斜面に階段や橋をつけて登れるようになっています。
しっかり整備されているので、気をつけて進めば大丈夫。
このあたりの紅葉風景は独特で美しいものでした。
むしろこの後にある最終水場からの道に苦労しました。
きつい、危ない、荒れている。
地形図で見てみると、狭い等高線の間を登山道が細かくジグザグに続いています。
苦労して登った常念乗越からは槍ケ岳を中心に、素晴らしい展望がありました。
小休止のあと、いよいよ常念岳へ。
これが分りにくい岩場の登山道で、なかなか手ごわい。
しかも冷たい強風にあおられ、岩に乗せた足がふらつきます。
そんな苦労をして登り着いた頂上は、噂にたがわぬ大展望でした。
東鎌尾根の向こうに槍ケ岳。
北西には大天井岳(奥には水晶岳)が見えていました。
そして南には、先週登ったばかりの蝶ケ岳へつづく稜線が見えていました。
今日の印象では標高2000mあたりの紅葉が美しい気がします。
しかし落ち葉にはまだ緑色の葉も多く、雨や風で落ちてしまったのでしょう。
台風が迫っており、紅葉にも大きな影響がありそうです。