春が来た飛騨地方。祭屋台も飾り付けが始りました。
高山周辺の山は、まだ標高1500mあたりに雪が残る時期ですが、桜が満開の南飛騨では無雪期登山が楽しめます。
今回は下呂市にある白草山。
3月には早々と多くの登山者が訪れ、登山道もしっかりと管理されています。
高山方面から行く場合は、国道41号線で下呂に向い、岐阜との分岐を中津川方面(国道257号線)へ進みます。山間を抜けてすぐの信号を乗政キャンプ場方面(県道440号線)へ左折します。キャンプ場を抜けて突き当たりを左折。1〜2分で登山口ゲートに到着。
寺田小屋山登山口に下る途中に駐車スペースがあります。
真っ赤にペイントされた派手なゲート。ずいぶん長いこと道路工事が続いており、登山者の路上駐車が工事車両の邪魔になるためこんなに派手になったのでは(笑)。
ゲート脇にはルートの案内板があります。
ゲートからの登り参考タイム1時間50分と記載されています。
実際、往復で約3時間半の比較的手軽な山歩きが楽しめます(休憩別)。
登山口までは約30分の林道歩き。途中で溶岩が冷えてできた岩壁の下を通過します。
この岩はもろく、この冬に崩れた落石が道にころがっていました。
中には大きく崩れている箇所もありました。
登山口の手前では、つららが下がる岩壁がすごい迫力。
林道を作る際に人の手で削った岩壁です。良く見ると岩にへばりついた枯れ木が落ちないようにくくられています。
この林道は頭上注意です。
林道の終点が沢の流れ込みとの合流地点。木橋を渡り入山します。
登山道にほとんど残雪はなく、あっても歩行に支障はありませんでした。
しばらくは雑木林のなかをジグザクに登って行きます。
10分ほど登ってきたら、斜面の木々が枝打ちされ間引かれていました。
それもかなり大胆に思えるほどです。
以前はちょっと暗かった登山道が、やけに明るいのです。しかしクラシックな登山道の趣は無くなっていました。
とはいえ枝に隠れていた近隣の山が以前よりよく見えるようになりました。
この山は多分、高森山。眺めていると登ってみたくなります。
もう少し高度を上げると箱岩山も見えてきます。
こちらは箱岩山の斜面に突き出た岩壁。
こうした岩が斜面に点在し、これが例の溶岩でできた柱状節理の岩石で四角いところから、箱岩山と呼ばれたのでは、と想像します。
かつては林の中から笹原の尾根に出た印象がありましたが、今回はなんとなく尾根に出てしまいました。
ここからは小さなピークを越えていく尾根歩きです。
右手には白草山も見えてきます。粉雪も舞ってきました。
後方に歩いてきた尾根を従えながら、前方に三ツ岩が見えてくると、白草山も全体が見えてきます。
三ツ岩の手前から薮が刈られ、三ツ岩の上に出ることができます。
登山道から見上げると人のような岩の後頭部。
見てはいけないものを見てしまったような・・・。
そのまま岩群を乗り越えて登山道に合流。ここから御嶽を拝むまで、あとわずかです。
林を抜けると箱岩山との分岐があり、目の前に御嶽が現れます。
この日は雲が上部にかかり、全体を見ることはできませんでした。
右手に緩やかな曲線を描き、美しい笹原の斜面が白草山に続いています。
雪はもうほとんど残っていません。
途中で男性の4人グループとすれ違い、頂上は独り占めに。
広くて丸い頂上は隠れるところがないので、風をできるだけ除けて30分ほど休憩しました。
御嶽にかかる雲が切れることはなく、時間も限りがあるので下山することに。
帰りに眺めた白草山への尾根です。
拡大してご覧ください。
高山から車で入山口まで往復3時間ほどかかりますが、個人的事情でアプローチ込み7時間制限の登山を強いられている私には、登山時間が短くて済むのがありがたい山の一つです。
御嶽から南西に延びる国境尾根の南端にあるのが(地形図から勝手に判断すると)白草山。その東南には鞍掛峠を経て三国山から小秀山へ尾根が県境に延び、奥山界岳まで山並みは続いています。鞍掛峠から白草山への登山道も一度は登ってみたいと思うのですが、いつになることやら。
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