快晴の昨日(5月15日)、いよいよ乗鞍スカイラインが開通しました。
同時に(個人的に)恒例にしている開通日剣ケ峰登山の日でもあります。
家族を送りだし、ようやく家を出たのは9時20分。とっくに開通日の始発は出ています。
バス停のあるほおのき平駐車場に着いた時は、1台のバスがもうじき出るところでした。
係の人が待たせてくれて、10時発の便に乗ることができました。・・・あわてて日焼け止めを車の中に置いてきてしまいましたが。おかげで現在も顔がひりひりします。
スカイラインからはまず白山が見えてきて、すぐに穂高と槍がくっきりと青い空に浮かんでいるのが目に飛び込んできました。
四ツ岳下のヘアピンカーブの両わきには巨大な雪の壁が現われてきました。次の大丹生岳下のカーブもなかなかのものです。
桔梗ヶ原に出ると、その周辺の雪は大分解けてきていました。
ほどなく畳平に到着すると、ちょうど開山祭の真っ最中。
鏡開きが終わり、地元丹生川板殿地区の獅子舞が奉納中。後方は富士見岳。
畳平ですでに標高は2702m。鶴ヶ池はまだ雪に埋もれています。
10時50分に剣ケ峰へと出発しました。
鶴ヶ池を半周し、大黒岳と富士見岳との鞍部から林道を上ります。
鞍部にある富士見岳の標識にはびっしりとエビの尻尾が付いていました。
林道にはまだ雪がたくさん残り、20mほど歩いただけで道は消えました。
雪質が硬く、林道ではなく山の斜面をトラバースする形になります。
アイゼンはよく効きました。こうしたところが登山の練習になるのです。
開通日に剣ケ峰をめざすには、できるだけ冬に近い3000m級の山を登る良い機会だからなんですね〜。しかも事情により昨年から早朝に山へと出かけられなくなった自分には、短時間でアプローチできる貴重な山でもあるのです。ありがたや。
閉鎖になったコロナ観測所のある摩利支天岳下を肩ノ小屋に向かう林道も同様の状態です。
しかもこちらはバランスを崩して斜面から滑れば、100m以上も落ちていきます。
でも帰りに通過した時には(多分、肩ノ小屋の)スタッフがスコップで斜面を削り道を付けていたので、現在は比較的安全に通過できます。
肩ノ小屋へ向かう摩利支天岳の鞍部から見ると、剣ケ峰へ向かう人の列が。
ほとんどが位ヶ原からのスキーヤー達です。
位ヶ原までバスが入るようになったことと、15日が土曜日であることが理由です。
こちらはまず肩ノ小屋から朝日岳への斜面を直登します。
途中で斜面をトラバースしながら進むと、件のスキーヤーの群れに合流。
この日は剣ケ峰に登る登山者の9割方が、この位ヶ原からのスキーヤーでした。
実は写真に写っているスキーヤー軍団を、スキーを担いでいない自分は朝日岳の鞍部に乗越す前に追い越してしまいました。位ヶ原からのスキー登山の大変さがよ〜く分ります。
この日は肩ノ小屋から約35分で朝日岳の鞍部に乗越。
ちなみに下の写真に写る皆さんが上の写真のスキーヤーの列の先頭にいた人たちです。
鞍部から振り返ればご覧のような大展望でした。
あとは稜線を蚕玉岳から剣ケ峰へと向かいます。
頂上神社の壁にも白く雪がこびりつき、剣ケ峰は陽射しを浴びて本当に美しい眺め。大勢の登山者が頂上に登っていました。
10分ほどで頂上へ到着。鳥居のある飛騨側へ回り、昼食にしました。
鳥居にもびっしりとエビの尻尾が付着。ここまでくると芸術。
大日岳と今日はくっきりと見える御嶽山。
大日岳の頂上にも珍しくスキーヤーがいます。一人が高天ケ原へと滑降。楽しみ方はいろいろ、気候に恵まれた今日は何でもありだ。
まるで冬のように空気が澄んで、飛騨山脈の名峰が今日ははっきり見える。
拡大して見る時はクリックを!
特に気になる穂高連峰と槍ケ岳の眺めはアップで。
次に自分の一番好きな飛騨の山、笠ケ岳。
この展望はゴールデンウィークを思い出します。
また寒くなったりするのだろうか・・・?
スキーヤーはあっというまに滑り降りていきますが、実は自分のような登山者もすごく早く下っていけます。
もちろん朝日岳鞍部からはアイゼンを効かせてゆっくりと靴底の接地はフラットに。それでも肩ノ小屋まで10分で下りてしまいました。
畳平の上部からは鶴ヶ池の向こうにも飛騨山脈が見えていました。
まだしばらくの間は気温が低い日には、畳平周辺の山も登山道が凍ることがあります。
その際は足下に十分お気をつけください。
乗鞍畳平へはほおのき平駐車場からバスに乗り換えです。
詳しくは
濃飛バスのサイトで。時刻表がPDFで用意されています。
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◎高山グリーンツアーでは夏と秋の乗鞍剣ケ峰に登ります。
7月下旬と9月下旬を予定。催行日が決まり次第ブログで発表します。
ちゃんと準備すれば登山初心者も大丈夫です!ぜひご参加ください。
◎現在募集中
西穂高丸山<6月28日(月)入山>
ツアーの詳細