霧と雨の霧ヶ峰

tozan

2008年06月22日 22:06

高山発5:00〜八島高原8:15〜トレッキング開始8:20〜御射山ヒュッテ7:30〜沢度10:00〜ゴマシオ山10:34〜霧ヶ峰自然保護センター11:10(昼食)〜白樺湖温泉12:40〜13:40発〜高山着16:30

今回は、私tozan個人の趣味登山レポートです。高山グリーンツアーでは、ただいま「穂高連峰の一角・西穂高丸山へ(7月7日実施・日帰り)」の登山ツアーを募集中です!!このツアーは登山だけでもご参加いただけます。詳しくはツアーの案内ページをご覧ください。

曇り空の高山を朝5時出発。松本に着いた頃も雨はなく、淡い期待を抱きつつ霧ヶ峰へ。
国道142号線(中山道)を和田峠へとバスが上がっていくと、次第に霧が深くなってきました。和田峠では10m先が霧で見えなくなってしまいました。八島高原の駐車場に着くと、ガイドの大野さんが「これが霧ヶ峰」とひとこと。後で聞いた霧ヶ峰自然保護センター職員の説明では、1年のうち260日は霧が出るとのことでした。

さてトレッキング開始です。八島ヶ原湿原の向かって左手へ「八島ヶ池」を見ながら木道を歩き出します。湿原を霧が漂い、なかなか幻想的な風景です。


レンゲツツジが群生する木道を湿原に沿って進み、鎌ヶ池まで来ると奥霧小屋があります。さらに湿原沿いの砂利道を南へ。ひっそりと咲くスズランや、咲きはじめのコバイケイソウ。この道沿いは7月にはお花畑になるのでしょう。
やがてヒュッテ御射山が丘のふもとに現れました。ここで休憩。ヒュッテは休業中でした。
ヒュッテの前の小川を渡った場所に「諏訪神社」の祠があり、このあたりは「旧御射山遺跡」といい源頼朝が流鏑馬などで祭を開催させたと云われています。

写真の丘の段差は、祭見物の桟敷だったとされている遺跡です。
ヒュッテ前で休んでいると雨が降り始めました。

遺跡を抜けて、斜面を登っていくと、やがてたくさんのレンゲツツジが現れました。大野さんが下見に来た1週間前はまったく咲いていなかったとか。後で、昨日今日がレンゲツツジのピークだと聞かされました。
今回のテーマ「高原に咲く花々を楽しむ」にふさわしい幸運でした。
地図で確認すると、写真の白い霧の向こうに「車山」があるはずなのですが・・・。


斜面を登りきるとビーナスラインにぶつかります。ビーナスラインの下を通るトンネルがあり、ここを抜けると針葉樹の森でした。道(尾根)を隔てて、こんなにも植生が違うのですね。


林を抜け、沢渡の分岐に着きました。雨が強くなってきたので、土が濡れて滑りやすいコースを避けて、ゴマシオ山への最短コース「信濃路自然歩道」を進みました。
林の縁を通る明るい道から、林の中へ足を踏み入れると景色は一変。なかなか楽しいコースです。


針葉樹の林を抜け、急斜面を登っていくと「ゴマシオ山」に着きました。笹原の丘に点在する岩が、あたかも胡麻のように見えるから名付けられたとのこと。
ゴマシオ山を下り、また群生するレンゲツツジのなかを自然保護センターへと向かいました。


自然保護センターで昼食の後、車山登山を予定していましたが、雨のため(霧で展望が望めないので)このままトレッキングを終了しました。バスで車山のふもとを走るビーナスラインを下り、最後の目的地・白樺湖温泉「すずらんの湯」で汗を流しました。
今回、霧ヶ峰はいろいろな顔を見せてくれました。また訪れたとき、さらに違う顔を見せてくれることでしょう。参加の皆さんお疲れさまでした。さすがのガイドで引率してくれた大野さん、そして花々を教えてくれた宮岡さん、ありがとうございました。

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