乗鞍を知る.2
乗鞍についてのお勉強。ツアー参加の方に配る資料のためにやっています。
どうぞお付き合いください。
●乗鞍スカイライン
乗鞍岳が現在の山容になってから約9000年、有史時代になってからようやく狩猟や信仰の対象として人とのかかわり合いを持つのみでした。
1941年(昭和16年)に当時の陸軍航空本部がエンジンの実験施設を建設するため、岐阜県の施工で畳平までの道路建設を開始しました。
戦争が終わると実験施設は無用となり、昭和24年から濃飛乗合自動車がバスの運行を開始。さらに2車線に拡幅され、昭和48年に有料道路乗鞍スカイラインとしてマイカー乗り入れが可能になりました。
そして道路建設費が償却される30年目を迎えるのを機に、平成15年からマイカーの排気ガスや利用者による環境破壊行為を防ぐとしてマイカーの乗り入れ規制を開始しました。
マイカー規制後の乗鞍スカイライン利用者は減少していますが、おかげで山岳地としての魅力は増しています。マイカー規制緩和の声もあるようですが正しい方法ではないでしょう。乗鞍岳が持つ魅力をアピールすることが大切なのではと思います。
写真は「心のふるさと 飛騨路の旅」(株式会社ナカザワ発行)に掲載の一枚を転載させていただきました。まだマイカー規制が行われる前の様子(発行年不明)です。
見たところ畳平の駐車場は満車ですね。時期は7月上旬でしょうか。お花畑の奥、不動岳(右端に雲に隠れて見えない)の下にまだ大きな雪渓が残っています。そして一番奥に見えるとがった峰が剣ケ峰です。