白出沢から槍平まで
長い林道歩きから、ようやく槍ケ岳へ向かう登山道に。
蒲田川沿いの斜面を、いくつかの北アルプスから延びる沢を越えて、槍平へ登って行きます。
登山道沿いの斜面は紅葉した木々が八割くらい。朝日がささない西側の斜面なのが少し残念です。
ブドウ谷、チビ谷と抜けて、槍平への登り口でもある滝谷に。
ここから見上げる谷の先に、北穂ドームが見られます。
ちょうどドームの脇から太陽が顔を出すところでした。ドームをおおった雲にそのシルエットが浮かんでいます。
滝谷を渡ると、滝谷を初めて登攀した藤木九三のレリーフが埋め込まれています。
先日の飛騨山岳会特別展で見たのはこのレリーフの絵柄だったと思い出しました。そして登山道は急斜面の始りです。
すっかり色づいた木々のなか、ひと登りして息を整えながら眺めた渓流の先が槍平。
ゆるやかな斜面歩きになってからが長く感じます。じらされながら到着した槍平は、左右を山にはさまれ小さな上高地のような雰囲気を持っています。規模はかなり違いますが。たどり着いたという感動がそう感じさせるのかもしれません。
槍平小屋は小屋じまいの真っ最中。15分の休憩中に下山してきたのは、南岳からの男性一人でした。
連休最後の今日、すでに槍平小屋は閉まっています。
次回はいよいよ槍ケ岳までの道のり。飛騨沢の紅葉です。