飛騨地方にも初雪が降りました。
標高1000m以上の低山に積もった雪は解けずに残っています。
高屹山(たかたわやま)は、高山市南部の久々野町にあります。
標高1303m。入山した昨日は登山口までの林道に雪はありませんでしたが、登山道にはしっかり残っていました。
この山の通常の登山コースは右回りにできていて(なぜ一方通行にしてあるのか理由は不明・・・)、登りは尾根に到達するまで岩の多い道なのに対し、下山道は岩場がほとんどありません。
雪の積もり始めは、登りコースの岩場が滑りやすく不安定です。
斜面が急で気をつけないと滑落する危険も。
雪の季節は下山道を往復した方が、少なくとも滑落の危険は避けられそうです。ただし頂上と「峠のサコ」の間は急なので、6本爪以上の(軽)アイゼンが必要です。
今回は通常の周回コースを利用しました。
水場のある入山口を左へ。すぐに林に突入するように沢を利用した登山道が始ります。
雪が積もると、沢の左右にある崖が雪崩れる場合も。
やがて右折れ岩に到着。ここから急斜面を登って行きます。
コースに沿ってロープが張ってありますが、あくまでも目印。
雪の下が崩れないか、石が滑らないか慎重に足を進めました。
林をいったん抜け岩山が見えてきました。その上にあるのは「ゴジラの背」と呼ばれる岩。
薄くはがれてのこぎりの刃のようになった岩は、確かにゴジラの背中のようにも見える。
そのすぐ上にはお立ち岩。
ここから見えるのは位山三山、そして遥か北西には白山まで。
しかし展望が開けるのは、ここからさらに尾根を登り頂上を目前にした「ふれあい広場」です。
右のゲレンデの後方が位山。左が舟山で、その間には川上岳が見えています。
その山並みを左に目を移せば、御前山がのぞいていました。
ふれあい広場と言うだけあり、広々として展望もよくききます。
まずは御嶽。森林限界の上部に白く雪化粧。
乗鞍岳はすっかり雪におおわれています。
高屹山からは北東に尾根が延び、展望する低山が幾重ものヒダのようです。
丸黒山から続く千町尾根は乗鞍のすぐ手前に見えています。
高屹山頂上は広場からいったん下り、さらに登り返すと到着。
こちらも展望はよく、気持ちの良い山頂でした。
じつは高屹山は下界から見ると形が良く、天辺がちょっと尖っています。
そのため下山道の頂上直下は、急なうえに滑りやすい道でした。しかし、そこを過ぎれば比較的緩やかに。
峠のサコ(いったん林道と合流して少し左へ移動)からは林の中を下っていきます。
変化のない、つまり面白みのない道ですが、そのぶん安全といえます。
低山でも雪山は雪山。しっかりと装備を調えて出かけてください。