厳冬期の福地山
今年も暖冬です。豪雪地帯と言われてきた奥飛騨も同様です。
2月に入り、どかっと雪が降る気配もなく、穏やかな日が続いています。
以前もご紹介した福地山。1月の大雪以来あまり積もっていません。
登山道の雪は締まり、ツボ足で歩くことができました。雪が緩むまでは、スノーシューやカンジキは必要ありません。むしろ歩きにくいので使わない方が安全です。
固い雪の上りが不安ならば、6本ヅメの軽アイゼンがあれば十分安心して登れます。
ブナとシラカバの尾根道は気持ちが良いのですが、用心しすぎていろいろ担いできたので汗だくになりました。
篠原無然の小さな銅像は上半身を出して立っていました。
想像するに40cm位の積雪しかないようです。
ここを過ぎると、山の雰囲気がちょっと変わってきます。登山道がきつくなり、道中の展望も開けてきます。
標高1500mのあたりから霧氷が見られるようになりました。そういえば、霧氷が見られる上高地の標高もそのくらいです。
頂上へ続く尾根に出る前に長い急登があり、アイゼンを固い雪面に効かせて歩きました。
頂上は積雪1mくらい。スコップで椅子とテーブルがわりの段差を掘りました。
深さ50cm掘っても、まだまだ雪はたっぷり余裕がありました。
雲一つなく、かわりに月が浮かぶ青い空の下に、飛騨山脈の大展望。
やはり福地山は展望の山です。
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厳冬期に入り、登山者は少なくなっている福地山。
でも2月も下旬になると雪が腐り始めるため、むしろ今が登りやすい時期です。
天気の良い日を選べば(特に福地山は)、最高の雪の低山歩きが楽しめます。