2009年05月26日

5月30日、天生県立自然公園オープン

長く冬季閉鎖していた天生峠道路が5月30日から開通します。
ようやく天生湿原や原生林を抜けて籾糠山まで、一般の登山者でも行くことができるようになります。
天生県立自然公園は、昨年その自然保護の取り組みにより表彰された、今注目の場所です。
天生峠道路は豪雪地帯にあるため、冬の間に崖崩れや道路の破損が起こる道です。
つづら折りの林道は、慣れない人には少し緊張を強いられることになるかもしれません。ぜひ安全運転を。

参考までに、オープン時期の天生県立自然公園の様子をご紹介します。
いずれも'07年5月28日に撮影したものです。

天生峠の駐車場から入山し、約30〜40分ほどで到着するのが第一湿原です。中心に匠神社の祠があり、ひょうたん型の植生の豊かな湿原です。
ミズバショウの開花時期ですが、小規模な第二湿原の方が群生しています。
5月30日、天生県立自然公園オープン
白いのがミズバショウ、黄色いのはリュウキンカです。
小さな湿原を横断し、原生林に入ってすぐに標識がありますので、渓流を渡ってください。
入山口で自然保護協力金500円を払うと案内パンフレットをもらえます。

この湿原に向かう際に通り抜けるのがブナを始めとした巨木が並ぶ原生林。
5月30日、天生県立自然公園オープン
見上げれば、若葉におおわれた枝が風にゆったりと揺れています。
第二湿原の左手に、籾糠山へ向かう登山道があります。最初は急登が続く道ですが、新緑に染まる大変気持ちのいいコースです。

多くの登山者は第二湿原へ寄り道しないで、渓流沿いを進んで行きます。
登山道の両わきにはニリンソウ・サンカヨウなど高山植物が群生して、登山者を迎えてくれるでしょう。
5月30日、天生県立自然公園オープン
こちらのコースは木平湿原との分岐を過ぎたあたりから急登が始ります。
多分、ムラサキヤシオツツジが咲いています。

平坦な地形になり、この先で籾糠山へのふたつの登山道は合流します。
針葉樹林帯を抜け、小さな谷を越え(多分まだ残雪があります)、籾糠山が見えてきます。
もうひと登りすれば、ちょっと狭いですが籾糠山の頂上に到着します。
5月30日、天生県立自然公園オープン
タムシバが咲いている山頂からは、天候がよければ東に天生の山々と飛騨山脈が遠望できるはずです。
西には猿ヶ馬場山(白山は隠れて見えません)、南には御前岳や栗ヶ岳があります。
下山は登りに使わなかったコースをたどるのがおすすめです。

高山グリーンツアーでは、インタープリター(自然案内人)ガイドツアー「天生の原生林を歩きミズバショウに出会う」<6月6日(土)宿泊・7日(日)実施>を行います。
籾糠山登山は行いませんが、天生県立自然公園の豊かな植生を知るには恰好の機会です。興味のある方はぜひご参加ください。

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