2009年06月11日
金剛堂山〜県境から歩いて登る
1ヶ月前に登った白木峰から眺めた金剛堂山。どっしりとした存在感たっぷりの山容でした。
飛騨山岳会が出版した「ふるさとの山 飛騨百山」にも紹介されていますが、県境にある白木峰とは違い富山県にある山です。
金剛堂山の登山口はすべて富山県にあります。
飛騨から直接歩いて登るには、飛騨市河合町から国道471号線に入り、楢峠を越えて県道34号線で県境まで車で向かいます。
県境はゲートが閉まり、車で富山県に入ることができません。
したがって、ここが飛騨側からの登山口になります。

道路が封鎖されているにもかかわらず、双方ともゲートまで山菜採りに車は入ってきています。富山側のふもとの谷にある規制ゲートは注意を促すだけで、一般の車やバイクの通行は可能にしてありました。
納得いかないところもありますが、ここは飛騨側から歩いて登ることにこだわります。所要時間も8時間あれば往復できるはずです。
金剛堂山(前金剛)<標高1637.9m 最高標高点1650m(中金剛)>
◎山行行程 県道34号線(利賀河合線)県境ゲート<8:35>〜金剛寺谷〜東俣峠分岐<9:30>〜東俣峠駐車場<10:00>〜東俣登山口<10:48>〜奥金剛<11:34>〜中金剛<12:00>〜前金剛(金剛堂山)<12:08>〜下山<12:45>〜東俣登山口<13:57>〜林道〜県境ゲート<15:55>
◎所要時間 行き(3時間33分)+帰り(3時間10分)+休憩(37分)合計7時間20分
◎歩行距離 往復約20km
◎累積標高差 往復約1700m
ゲートの脇から富山県に入ります。
ふもとの金剛寺谷まで約2.5kmの下り。歩き始めて視界が開けると、金剛堂山の稜線が見えてきました。

下りは傾斜が緩やかで歩きやすい林道です。ところどころ小さな谷筋から水が流れてきていました。
金剛寺谷からは渓流沿いにほぼ真っすぐの下りを1kmほど歩くと、車両進入規制の簡易ゲートがありました。

そのまま真っすぐ下れば利賀の集落へ。右手の坂を登ると東俣峠へ行きます。
もちろん登山口のある東俣へ。
林道沿いにはタニウツギが満開に近づいていました。

晴れていたのでまともに直射日光を浴びました。傾斜も少々きつく、汗びっしょり。
途中、林道右手に谷があり、小さな滝のようになっていました。

あとで分ったのですが、この谷の左上部に東俣峠の駐車場があります。
ただし、そこまで林道はぐるりと回り込んで上って行きます。
下を見ると右下に県道34号線が見えました。向いの山の左手が入山した所です。

東俣峠の駐車場に到着。

ここにはトイレもあります。
駐車場の真ん中にボックス小屋があり、そこにいた地元の女性が声をかけてきました。
登山口の説明をしてくれて親切。ちょっと不思議な気も。
後で山頂でいっしょになった人から聞いたのですが、実は山菜採りに来た人からお金を徴収しているとのこと。
そう言えば、登山口までの林道には地元の車が停り、薮に入ってがさごそ山菜を探している人が何人もいました。
峠から登山口までの林道歩きは、いささか飽きてきました。
日当たりがいいので道は乾き、上ってくる車の砂ぼこりを何度も浴びました。
工事中の林道分岐が現れれば、登山口は少し下ったところにあります。

ようやく登山らしくなりました。
視界が開けてくるまで、林の中を行く道は雨で土が流され、大きく窪んでいます。
視界が開けて傾斜が緩やかになってからは道の状態も安定してきました。
道沿いにはイワカガミやミツバオウレンが群生しています。
ときどき現れるツバメオモトが群生していないのに目立ちます。

ツマトリソウも見つけました。

これから7月まで花が楽しめそうです。マイヅルソウの花期はまだでした。
奥金剛に着きました。
山頂らしくないのは、小白木峰に似ています。

霧が深いので回りの様子が分りませんでした。白木峰が見えるはず・・・。
7〜8人のグループが2組、中金剛方面から歩いてみえました。
この日は東俣から往復する登山者が多かったようです。「富山県の山(山と渓谷社刊)」では栃谷登山口から東俣峠へ金剛堂山を縦断し、林道を栃谷へ戻るコースが設定されていますが、ほとんどの登山者はそれぞれの登山口から山頂を往復するみたいでした。
中金剛へは、登り返しを何度か行い、霧の中いきなり着きました。

石碑は富山藩主だった前田利保の歌碑だそうです。
しかし刻まれている文字がよく見えませんでした。
金剛堂山(前金剛)はなだらかな稜線をゆったり歩いて到着しました。

休憩を一緒にさせていただいた地元の方からいろいろお話を聞きました。
皆さん、山のシーズンが始るのを楽しみにしていられたようです。
登山時には霧で目の前の様子もよく見えませんでしたが、下山時にようやく霧が少し上がってきました。
中金剛を過ぎて振り返ると、中金剛とその先に前金剛が見えていました。

やはり白木峰と共通する稜線の風景です。
前方の奥金剛も見えてきました。

長い林道歩きをしてきたご褒美でしょうか。ありがたい。
下山の林道歩きは少々疲れ気味でした。
歩くのが好きならおすすめです。
高山グリーンツアーでは企画に取り上げられないかもしれませんけど、個人的には楽しかったです(笑)。
ところで県道34号線は冬季封鎖が解除されたあとでも、(山菜取りの入山者が多い)今回のように車が通れるとは限りません。車で登山口まで行く場合はあらかじめ確認しておいたほうがよいそうです(地元の方のアドバイスでした)。
飛騨山岳会が出版した「ふるさとの山 飛騨百山」にも紹介されていますが、県境にある白木峰とは違い富山県にある山です。
金剛堂山の登山口はすべて富山県にあります。
飛騨から直接歩いて登るには、飛騨市河合町から国道471号線に入り、楢峠を越えて県道34号線で県境まで車で向かいます。
県境はゲートが閉まり、車で富山県に入ることができません。
したがって、ここが飛騨側からの登山口になります。

道路が封鎖されているにもかかわらず、双方ともゲートまで山菜採りに車は入ってきています。富山側のふもとの谷にある規制ゲートは注意を促すだけで、一般の車やバイクの通行は可能にしてありました。
納得いかないところもありますが、ここは飛騨側から歩いて登ることにこだわります。所要時間も8時間あれば往復できるはずです。
金剛堂山(前金剛)<標高1637.9m 最高標高点1650m(中金剛)>
◎山行行程 県道34号線(利賀河合線)県境ゲート<8:35>〜金剛寺谷〜東俣峠分岐<9:30>〜東俣峠駐車場<10:00>〜東俣登山口<10:48>〜奥金剛<11:34>〜中金剛<12:00>〜前金剛(金剛堂山)<12:08>〜下山<12:45>〜東俣登山口<13:57>〜林道〜県境ゲート<15:55>
◎所要時間 行き(3時間33分)+帰り(3時間10分)+休憩(37分)合計7時間20分
◎歩行距離 往復約20km
◎累積標高差 往復約1700m
ゲートの脇から富山県に入ります。
ふもとの金剛寺谷まで約2.5kmの下り。歩き始めて視界が開けると、金剛堂山の稜線が見えてきました。

下りは傾斜が緩やかで歩きやすい林道です。ところどころ小さな谷筋から水が流れてきていました。
金剛寺谷からは渓流沿いにほぼ真っすぐの下りを1kmほど歩くと、車両進入規制の簡易ゲートがありました。

そのまま真っすぐ下れば利賀の集落へ。右手の坂を登ると東俣峠へ行きます。
もちろん登山口のある東俣へ。
林道沿いにはタニウツギが満開に近づいていました。

晴れていたのでまともに直射日光を浴びました。傾斜も少々きつく、汗びっしょり。
途中、林道右手に谷があり、小さな滝のようになっていました。

あとで分ったのですが、この谷の左上部に東俣峠の駐車場があります。
ただし、そこまで林道はぐるりと回り込んで上って行きます。
下を見ると右下に県道34号線が見えました。向いの山の左手が入山した所です。

東俣峠の駐車場に到着。

ここにはトイレもあります。
駐車場の真ん中にボックス小屋があり、そこにいた地元の女性が声をかけてきました。
登山口の説明をしてくれて親切。ちょっと不思議な気も。
後で山頂でいっしょになった人から聞いたのですが、実は山菜採りに来た人からお金を徴収しているとのこと。
そう言えば、登山口までの林道には地元の車が停り、薮に入ってがさごそ山菜を探している人が何人もいました。
峠から登山口までの林道歩きは、いささか飽きてきました。
日当たりがいいので道は乾き、上ってくる車の砂ぼこりを何度も浴びました。
工事中の林道分岐が現れれば、登山口は少し下ったところにあります。

ようやく登山らしくなりました。
視界が開けてくるまで、林の中を行く道は雨で土が流され、大きく窪んでいます。
視界が開けて傾斜が緩やかになってからは道の状態も安定してきました。
道沿いにはイワカガミやミツバオウレンが群生しています。
ときどき現れるツバメオモトが群生していないのに目立ちます。

ツマトリソウも見つけました。

これから7月まで花が楽しめそうです。マイヅルソウの花期はまだでした。
奥金剛に着きました。
山頂らしくないのは、小白木峰に似ています。

霧が深いので回りの様子が分りませんでした。白木峰が見えるはず・・・。
7〜8人のグループが2組、中金剛方面から歩いてみえました。
この日は東俣から往復する登山者が多かったようです。「富山県の山(山と渓谷社刊)」では栃谷登山口から東俣峠へ金剛堂山を縦断し、林道を栃谷へ戻るコースが設定されていますが、ほとんどの登山者はそれぞれの登山口から山頂を往復するみたいでした。
中金剛へは、登り返しを何度か行い、霧の中いきなり着きました。

石碑は富山藩主だった前田利保の歌碑だそうです。
しかし刻まれている文字がよく見えませんでした。
金剛堂山(前金剛)はなだらかな稜線をゆったり歩いて到着しました。

休憩を一緒にさせていただいた地元の方からいろいろお話を聞きました。
皆さん、山のシーズンが始るのを楽しみにしていられたようです。
登山時には霧で目の前の様子もよく見えませんでしたが、下山時にようやく霧が少し上がってきました。
中金剛を過ぎて振り返ると、中金剛とその先に前金剛が見えていました。

やはり白木峰と共通する稜線の風景です。
前方の奥金剛も見えてきました。

長い林道歩きをしてきたご褒美でしょうか。ありがたい。
下山の林道歩きは少々疲れ気味でした。
歩くのが好きならおすすめです。
高山グリーンツアーでは企画に取り上げられないかもしれませんけど、個人的には楽しかったです(笑)。
ところで県道34号線は冬季封鎖が解除されたあとでも、(山菜取りの入山者が多い)今回のように車が通れるとは限りません。車で登山口まで行く場合はあらかじめ確認しておいたほうがよいそうです(地元の方のアドバイスでした)。
Posted by tozan at 15:44│Comments(0)
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