2009年09月03日

最低気温5度Cの双六岳2日目

ようやく2日目のリポートに。
8月25日朝の双六小屋は最低気温5度Cを記録。
夜明け前の戸外はかなり寒くて、震えながら日の出を待ちました。
日の出を見るなら双六岳に登るといいらしいですが、寒さであきらめました。
最低気温5度Cの双六岳2日目
5時17分、大天井岳・燕岳のあたりから陽が昇り始める。
ちなみに、この1週間前に笠ケ岳から見た日の出の場所は槍ケ岳(小槍の下)でした。

朝食の後、メンバーのうちIさん夫婦は旦那さんの体調が優れないので下山、Kさんはテン場周辺の確認に、残り6人で双六岳山頂へ向かいました(雷鳥調査で別行動で小屋に合流したK師匠は5時前に下山していました)。

ハイマツ帯の中を急登。危険なところはありませんが、身体がうまく対応できません。
息が切れてきます。

やがてハイマツ帯を抜けて開けてくると平地が現れ、その先には岩場がそびえていました。
ここは登るより下る方が大変です。
登山道の周辺はお花畑。8月も終わりですが、まだまだ色々な高山植物が楽しめました。
最低気温5度Cの双六岳2日目
岩場を登りきると丘のような大地が広がっているのですが、霧が広がり数m先が見えませんでした。
風が強く、防風対策はしてきたのに寒さを強く感じました。
しばらくすると風で霧が飛ばされ、さっと目の前が明らかに。
最低気温5度Cの双六岳2日目
青い空の下に双六岳の頂上が見えていました。
左手には笠ケ岳も現れました。
最低気温5度Cの双六岳2日目
西から雲が稜線を覆うように流れて込んでいます。

頂上への登りで振り返ると、雲の塊の間から槍ケ岳の穂先が見えていました。
最低気温5度Cの双六岳2日目
しかしこれ以上は見ることができず、時間とともに穂高・槍の稜線は巨大な雲におおわれてしまいました。

頂上はぐるりと大展望のはずでした。
前回来た時は、運良く展望に恵まれましたが、今回は残念でした。
風が強いので記念写真を撮ったら引き上げました。
下山路は途中で左に折れ(その地点が分りにくい)、中道へ合流します。
最低気温5度Cの双六岳2日目
三俣蓮華・鷲羽岳方面へ伸びるコースが良く見えます。
鷲羽岳だけは昨日からその姿を隠すことがありませんでした。美しい山です。

お世話になった小池さんたちにご挨拶して双六小屋をあとにしました。
最低気温5度Cの双六岳2日目
テン場や池周辺が風雨に侵食されて崩壊しそうになっていましたが、数年にわたるボランティアによる修復作業で復活し始めています。

樅沢岳のすそから弓折乗越へ下る途中で、鏡平が朝日を浴びているのが見えました。
最低気温5度Cの双六岳2日目
まさに山中の別天地ですね。

ゆっくり時間をかけて下山しました。
おかげで翌日の筋肉痛も起こらず、歩き方で疲れも違ってくると実感しました。
飛騨山脈の山々はこれから急速に秋を迎えます。
無雪期登山ができるのもあとわずか。
標高の高い山では雪が降ることも考慮して、秋山を楽しみたいものです。

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