2009年12月07日

低山バンザイ!その8〜尾崎山

11月下旬の初雪からその後は、12月になっても高山の市街地に雪は降りません。標高の高い地域では所により積雪がありますが、多くはありません。
ここ数年、似たような天候が続いています。いずれの年も年末年始は大雪となりました。
そして北アルプスでは雪崩れによる事故も起こっています。

飛騨の低山も雪は少なく、雪山を楽しめるようになるにはまだまだ先のようです。
枯れ葉の上に積もったばかりの雪はすぐに崩れて滑りやすく、雪のない斜面でも湿った枯れ葉に足を滑らせたりします。登山適期にくらべちょっと難易度が上がっています。
今の時期に入山する人が減るのは、風景が寂しくなるだけではないのかもしれません。

尾崎山<標高1367.8m>入山日:12月6日(日)
尾崎山という名の山は山梨県都留市、青森県権現崎など日本各地にあるようです。
岐阜県にある尾崎山は飛騨市と高山市の境界線上に立つ三等三角点の山です。
谷を隔てて南に猪臥山が見えます。
高山市内から車で約40〜50分。飛騨市古川町黒内の林道に入山口があります。

「桃源郷温泉ぬく森の湯すぱ〜ふる」の看板を頼りに、その施設の前をまっすぐに進むと果樹園から林道へと入ります。
しばらくすると林道が3つに分かれ、真ん中の道の入口に看板がありますが古くなって文字が消えています。それが尾崎山入山口へ行く道の目印です。
この分岐に駐車スペースがあり、登山口まで歩いても5分くらいなので、ここに車を停めるとよいでしょう。特にRV車でない場合は、ここに駐車してください・・・かなり荒れていますので。
林道を歩いて行くと右手に標識があります。矢印ははっきりしていますが文字はほとんど消えています。
低山バンザイ!その8〜尾崎山
林道脇から尾根を上がって行きます。
ほぼ尾根を登っていくので、急登が続きます。登山道はある意味(登山者のために)整備されてはいないと言えるでしょう。つまり人工的なもの(石や間伐材の階段)がほとんど使われていません。時に急斜面では足の置き所に迷います。下山する時には枯れ葉でさらに分りにくく、気をつけていても滑ります。

登っている尾根の左右に、同じ方向に延びている尾根が見えてきます。左からの尾根が途中で合流するので、下山時にそちらへ下りないように気をつけます。
さらに尾根を登っていくと、左からもう一つの尾根が現れます。その合流点が1078m地点。
低山バンザイ!その8〜尾崎山
その地点にある古木には左に向かって矢印が書いてありますが、よく見ると右の幹にバッテンが書かれていました。つまり左の(赤ペンキの印まで付いている)支尾根へ下ってはいけないのです。
登りの際は間違えることはありませんが、下山時には気をつける地点です。

この辺りで右手に反射板がある尾崎山が見えています(その後はふたたび見えなくなります)。
前記の分岐から登山道は尾崎山へ向って延びています。
低山バンザイ!その8〜尾崎山
枯れ朽ちた古木が残る尾根は、イワウチワの群生地です。まだ緑の葉がたくさん残り、尾根の上部でようやく赤くなりかけていました。全面が赤になったばかりのイワウチワの葉は大変きれいです。時間が経つとえんじ色になってしまいます。
尾根では時々展望が開けると、南東の(多分)乗鞍方面が見えてくるはずです。この日は雲がかかり見えませんでした。
低山バンザイ!その8〜尾崎山

尾崎山頂上へあとわずかという所まで近づくと、尾根から谷筋に道が変わります。
しかしここから先は、より慎重に進むことになります。
荒れた谷をつめると、崩れた木道を渡り右手の尾根に移ります。短いトラバースですが道が狭いので慎重に。残雪期は特に気をつけないと・・・。
ふたたび尾根の急登が始りますが、非常に滑りやすいコンディションでした。登る際は笹を頼りによじ登り、下りは滑ることを覚悟した方が心構えができていいと思いました。
頂上の一部に乗越せば、東から北への展望が開けています。天候が良ければ穂高や槍ケ岳が見えることでしょう。
すぐ横に薮が刈られた支尾根がありました。先ほどの谷筋に下りているようですが、途中から薮になることでしょう。

背の高い笹藪の向こうに反射板が見えてきます。
低山バンザイ!その8〜尾崎山
薮を抜けると小さな広場と反射板がありました。
標高点はまっすぐ反射板の向こうにありました。赤い布が目印です。
低山バンザイ!その8〜尾崎山

西北の方向が開けています。
雲が低く垂れ込めてなければ、富山との県境の山々が見えるとのことです。
低山バンザイ!その8〜尾崎山
こちらは白川郷の方向。白山までは見えるのでしょうか?今度は天候の良い時に来てみたい。

頂上には笹に隠れた登山道とは別に、切り開かれた道が東南に延びていました。
あまりにしっかり開かれているので、こちらの方に下りてしまいそうになります。
低山はこうした枝道があちこちにあるので、気をつけないといけません。
基本的なことですが、詳しい地図や情報を事前に準備することが大切です。
国土地理院のサイト「ウオッちず」で2万5千分の1地形図を見ることができます。

スポンサーリンク
同じカテゴリー(登山レポート)の記事画像
上高地スノートレッキング 20170218
上高地で下見スノーシュートレッキング
20160805西穂高岳
乗鞍ご来光トレッキング
白草山で出会った花
白草山トレッキング
同じカテゴリー(登山レポート)の記事
 上高地スノートレッキング 20170218 (2017-02-18 18:58)
 上高地で下見スノーシュートレッキング (2017-01-27 12:00)
 20160805西穂高岳 (2016-08-14 09:59)
 乗鞍ご来光トレッキング (2016-08-06 14:55)
 白草山で出会った花 (2016-05-22 11:24)
 白草山トレッキング (2016-05-21 19:55)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。