2010年04月19日
林道歩いて春の川上岳
春の高山祭が行われた先週は、日本に寒波がやってきて雪まで降らせました。
4月17日(土)は、その最後の寒い日。高山周辺の山には朝まで降った雪が積もっていました。
昨年は単独や、高山グリーンツアーやグループで何度も登った川上岳(かおれだけ)。
実は昨年の11月からツメタ谷側の登山道整備が行われ、大変登りやすくなりました。
その工事現場に遭遇したことからどう整備されたのか気になっていたので、まだ冬季閉鎖中の林道に徒歩で入りこの目で確認してきました。
一之宮町から県道453号線(宮清見線)に入り、宮川沿いに車を走らせていると冬季閉鎖のゲートに突き当たります。

このゲートの先は落石が多く、雪は完全に消えていますが道路に落ちた岩が残されたままです。ここから車を降りてツメタ谷ゲートまで歩きます。
20分ほどで赤いスノーシェッドを通過。

さらに20分でツメタ林道入口に到着しました。

冬季閉鎖が解除されれば車でここまで入ることができます。
駐車スペースはゲートの前に3〜4台分あります。
ここからツメタ林道を進み、今回は宮の大イチイを経由して位山から続く稜線に乗越しました。

大イチイの標識前の崖が少し崩れていました。
標識に従い河原に下りて橋を渡ります。

すると立派な橋に掛け替えられていました。橋の先には木道もあります。
今回は宮の大イチイはパスして、まっすぐ登山道へと進みます。左に短い木道が設けられていますが、何のためのものか不明でした。(もしかして水場?)
雨は降っていませんでしたが、枝に積もった雪が解けて降り注いできました。防水のジャケットと帽子で無事でしたが、用意していなかったら大変なことになっていました。

朝方まで降った雪が登山道に積もっていましたが、それがなければ雪は完全に消えていたようです。
林を出ると笹の斜面。新雪を踏みしめて登りますが、ここの道は整備されず以前のままでした。
上に行くに従い、積雪量が増えてきました。
景色はすっかり冬のようです。

雪に潰された笹で分りにくくなっている登山道を何とか判別し、ジグザグに登って行きます。
やがて平坦な場所に出ると、位山とつながる稜線に乗越しました。

ツメタ谷分岐の標識まで進み、右へ折れます。
川上岳まであと約30分。登山道に残った雪は進むにつれて増えてきました。
樹林帯を抜けると稜線は残雪におおわれ、雪で折れた幹や潰れた枝で正規のルートを外しつつ頂上へ。

歩き始めてほぼ3時間でした。
15分ほど休憩。遮るものがないので、風が吹いてくると汗で濡れた背中が寒い。
吸湿速乾性のあるTシャツでも、そんなにすぐには乾かないものです。
展望はいまひとつでした。
上部がほとんど雲で見えない白山。

目前に見えるはずの御嶽は記憶を頼りに想像するだけ。
川上岳自体の景色は、もう少し残雪の多い時期の方が美しいかもしれません。
下山はツメタ林道登山口へ。
下り始めてすぐ、山之口からの登山者が登ってみえました。
分岐から下り道は滑りやすいので気をつけます。

残雪が少ないので、ショートカットはやめて登山道を忠実にトレース。
樹林帯に入る直前から、ちょっとまだらに黒っぽい川上岳を振り返りました。

最初の急な下りは滑りやすい場所でしたが、昨年の整備によりストッパーやロープが付けられていました。
その後も急な箇所には同様の整備がされて、以前よりも歩きやすくなっています。
特に大幅な整備がされたのは登山口の登り口。

削られた痩せ尾根の直登コースだったのが、尾根の裏に回り込む木道が設置されていました。
以前、奥多摩の同様な場所で下山してきた女性がバランスを崩して林道に転落、死亡した事故がありました。安全に配慮した整備は大変ありがたいことです。
連休には川上岳をはじめ飛騨中部の山は、残雪もほとんど消えることでしょう。
花の季節はもう少し先です。
県道の冬季閉鎖が解かれるころには、登山道沿いに花が咲き始めるのではと思います。
*********************************************
〜高山グリーンツアーのご案内〜
初夏を迎える西穂高丸山へ
<入山日:6月28日(月)>
お問い合わせ、お申し込みはtel.0577(33)5500(代)までどうぞ
4月17日(土)は、その最後の寒い日。高山周辺の山には朝まで降った雪が積もっていました。
昨年は単独や、高山グリーンツアーやグループで何度も登った川上岳(かおれだけ)。
実は昨年の11月からツメタ谷側の登山道整備が行われ、大変登りやすくなりました。
その工事現場に遭遇したことからどう整備されたのか気になっていたので、まだ冬季閉鎖中の林道に徒歩で入りこの目で確認してきました。
一之宮町から県道453号線(宮清見線)に入り、宮川沿いに車を走らせていると冬季閉鎖のゲートに突き当たります。

このゲートの先は落石が多く、雪は完全に消えていますが道路に落ちた岩が残されたままです。ここから車を降りてツメタ谷ゲートまで歩きます。
20分ほどで赤いスノーシェッドを通過。

さらに20分でツメタ林道入口に到着しました。

冬季閉鎖が解除されれば車でここまで入ることができます。
駐車スペースはゲートの前に3〜4台分あります。
ここからツメタ林道を進み、今回は宮の大イチイを経由して位山から続く稜線に乗越しました。

大イチイの標識前の崖が少し崩れていました。
標識に従い河原に下りて橋を渡ります。

すると立派な橋に掛け替えられていました。橋の先には木道もあります。
今回は宮の大イチイはパスして、まっすぐ登山道へと進みます。左に短い木道が設けられていますが、何のためのものか不明でした。(もしかして水場?)
雨は降っていませんでしたが、枝に積もった雪が解けて降り注いできました。防水のジャケットと帽子で無事でしたが、用意していなかったら大変なことになっていました。

朝方まで降った雪が登山道に積もっていましたが、それがなければ雪は完全に消えていたようです。
林を出ると笹の斜面。新雪を踏みしめて登りますが、ここの道は整備されず以前のままでした。
上に行くに従い、積雪量が増えてきました。
景色はすっかり冬のようです。

雪に潰された笹で分りにくくなっている登山道を何とか判別し、ジグザグに登って行きます。
やがて平坦な場所に出ると、位山とつながる稜線に乗越しました。

ツメタ谷分岐の標識まで進み、右へ折れます。
川上岳まであと約30分。登山道に残った雪は進むにつれて増えてきました。
樹林帯を抜けると稜線は残雪におおわれ、雪で折れた幹や潰れた枝で正規のルートを外しつつ頂上へ。

歩き始めてほぼ3時間でした。
15分ほど休憩。遮るものがないので、風が吹いてくると汗で濡れた背中が寒い。
吸湿速乾性のあるTシャツでも、そんなにすぐには乾かないものです。
展望はいまひとつでした。
上部がほとんど雲で見えない白山。

目前に見えるはずの御嶽は記憶を頼りに想像するだけ。
川上岳自体の景色は、もう少し残雪の多い時期の方が美しいかもしれません。
下山はツメタ林道登山口へ。
下り始めてすぐ、山之口からの登山者が登ってみえました。
分岐から下り道は滑りやすいので気をつけます。

残雪が少ないので、ショートカットはやめて登山道を忠実にトレース。
樹林帯に入る直前から、ちょっとまだらに黒っぽい川上岳を振り返りました。

最初の急な下りは滑りやすい場所でしたが、昨年の整備によりストッパーやロープが付けられていました。
その後も急な箇所には同様の整備がされて、以前よりも歩きやすくなっています。
特に大幅な整備がされたのは登山口の登り口。

削られた痩せ尾根の直登コースだったのが、尾根の裏に回り込む木道が設置されていました。
以前、奥多摩の同様な場所で下山してきた女性がバランスを崩して林道に転落、死亡した事故がありました。安全に配慮した整備は大変ありがたいことです。
連休には川上岳をはじめ飛騨中部の山は、残雪もほとんど消えることでしょう。
花の季節はもう少し先です。
県道の冬季閉鎖が解かれるころには、登山道沿いに花が咲き始めるのではと思います。
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〜高山グリーンツアーのご案内〜
初夏を迎える西穂高丸山へ
<入山日:6月28日(月)>
お問い合わせ、お申し込みはtel.0577(33)5500(代)までどうぞ
Posted by tozan at 20:01│Comments(0)
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