2008年07月04日

籾糠山に登る

天生県立自然公園を何度かに分けて紹介してきましたが、最後に籾糠山(標高1744.3m)について触れたいと思います。
明日開通の飛騨トンネルが貫通している山、それが籾糠山。そのふもとに位置する天生湿原には、トンネル工事により何らかの影響があるのではないかという声もあり監視機器を設置してきましたが、その結論を出すには長い時間が必要なのかもしれません。いずれにしても多種多様な植物が自生するこの場所を守る取り組みが続けられていることに期待をしたいと思います。
愛知・岐阜方面から東海北陸自動車道を使い、白川郷ICで降り天生峠に向かえば、以前に較べて大幅にアクセスが良くなると考えられます。また、飛騨トンネルの途中で飛騨河合サービスエリアにあるスマートインターチェンジ(ETC搭載車のみ)を利用すれば、飛騨市側から天生峠に入ることもできます。

籾糠山の名の云われは、飛騨市河合町に残る月ケ瀬伝説からきています。詳しくはひだっちブログでおなじみの飛騨の歴史再発見などをご覧ください。簡単に解説すると、天生湿原に居を構えた「止利仏師(とりぶし)」の母親が捨てた籾糠が溜まってできたのが籾糠山だというものです。伝説につき、諸説ありますが・・・。
籾糠山に登る
写真は籾糠山頂上をその肩から眺めたものです。確かにこんもりと丸く盛り上がっています。
頂上への最後の急登を越えれば、南東に御嶽山、東に乗鞍、穂高連峰から槍ケ岳、北東に薬師岳などと展望が広がります。
籾糠山に登る
望遠で穂高連峰を写しました。真ん中の雲に隠れて笠ケ岳があるはずです。

今年になり、天生県立自然公園協議会が「第20回森林レクリエーション地域美化活動コンクール」で農林水産大臣賞を受けたことから、注目されるようになりました。公園内を歩いていると、腕に腕章を巻いた森林保全パトロールの方に会うことがあります。ボランティアでガイドもされているので、声をかければ気軽に興味深いお話をしてくれるはずです。そろそろ湿原にはニッコウキスゲやササユリが咲く頃です。興味のある方はぜひお出かけください。
なお高山グリーンツアーでは、インタープリター(自然案内人)による天生湿原ガイドツアーも行う予定です。

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