2008年12月08日

冬の上高地に行ってきました

冬を迎え、山行きもめっきり少なくなりました。このブログに投稿するのも久しぶりです。
また12月は年末ということもあり、わたしだけでなく出かけることを控えている山好きも多いのでしょう。
先週の金曜日(12月5日)に、高山は大雨。ちょっとした季節外れの嵐でした。
しかし標高の高い山は大雪に・・・。スキー場もつぎつぎオープンしています。この冬は雪不足の心配はないのかも・・・!?

そんな後の快晴の日曜日、昨年は雪が少なかった12月の上高地に出かけてみました。
午前8:45、平湯バスターミナル(冬季駐車無料)から松本行きのバスに乗る。次のバス停、中の湯まで片道540円。
安房トンネルの通行料金が750円(普通車)だから、飛騨側から行くならこの乗合バスを利用するのが安上がりです。
しかし一日4本しかないので、上高地を日帰りするには乗り遅れないようにしないといけません。ちなみに、帰りのバスは中の湯15:05発です。
中の湯バス停で降り、少し下って釜トンネルへ。
バスに同乗した2人の男性といっしょに釜トンネルを歩く。
ひとりは以前高山に住んでいて岐阜に移ったという中年の男性。写真撮影が目的だとか。
この時期は雪がまだ少ないという事情もあり、スノートレッキングが目的の人は少なく、主にアマチュアカメラマンが多い。わたしも実はスノーシューは持参したものの、使う機会は少ないかなと思っていました。
もう一人は20代の男性。彼は2泊で蝶ケ岳を往復するという。
冬季小屋泊まりなので、装備は少ないというが、それでもでかいザックを担いで重そうでした。彼も写真撮影が趣味で、小さな三脚と腰のポーチには2台の小型カメラを持参していました。三日目の下山が一気に下る長丁場なので、無事の山行を願いつつ大正池で彼とは別れました。

冬の上高地に行ってきました
ふたりとも冬の上高地には何度も来ているということでした。今回の上高地の印象は共通して雪が多いということ。大正池ごしに見る穂高連峰が、真冬並みに美しい!(^・^)/

冬の上高地に行ってきました
河原に雪が積もった大正池から望む焼岳。今年の焼岳は近年になく紅葉が美しかったとのこと。その2ヶ月後にはすっかり冬景色です。

冬の上高地に行ってきました
大正池から田代池に向かいます。スノーシューの足跡は1本ほど。後はブーツの足跡ばかりなのは、積雪量が想像を越えていたからでしょう。わたしはもちろんスノーシューを履いてすっかりスノートレッキングモードに。この時期にこんなに楽しめるのは久しぶりです。

冬の上高地に行ってきました
今回の山行の目的は、トレッキングと樹氷(霧氷)の撮影。想像を越えてスノートレッキングがよかったのですが、それにも増して樹氷の美しさは本当に素晴らしかった〜!
気温が低いので枝についた水蒸気が凍り、雪がまだ少ないこの時期はそれが陽に照らされて輝くのです。
また樹氷が見られる水辺や林の遊歩道はもちろんですが、上空の見通しがいい帰りの林道でも冬の上高地は楽しませてくれました。こちらは背の高い木の上部に積もった雪が解け、その途中でまた凍ったところが陽の光を浴びてきらきらと光っています。

冬の上高地に行ってきました
11:45に河童橋に到着。少しゆっくりしてから帰りました。
写真は定番の河童橋から見る穂高の風景。岳沢の上にかかる雲がちょっといい感じ。ケショウヤナギが赤くなり始めていました。
冬の上高地に行ってきました
おサルの子供らが河童橋のたもとで寛いでいます。左下の今年生まれた赤ちゃんザルの毛繕いをしているサルはお姉さんでしょうか。人込みも消えてのんびり、厳しい真冬を迎える前の幸せそうな姿に癒されました。

ところで、前回の冬に雪が少なかった状態で、大正池からまっすぐに進んだ遊歩道のつきあたりにある田代湿原を歩く人が多かったためか、今回はその湿原に進入禁止の綱が張られていました。特に問題となったのは、一度歩いた跡を他の人たちが道と勘違いして次々と歩くことと考えられます。多くの人が踏みしめた圧雪の下にある湿原に与えられる影響は大きいと言えるからです。
高山グリーンツアーでは、この湿原とは別の大正池側にある湿原から田代池を見に行くことにしていますが、積雪量や踏み跡の状況によっては中止するかもしれません。今のところ、歩く人の少ない湿原手前の林から入り奥の小川沿いに池に向かう、もっとも影響が少ないルートを考えています。
誠に僭越ながら、スノートレッキングをされる方へのお願いとして、積雪量などの状況を把握し環境への配慮をしていただければと思います。特に遊歩道以外では、安心だからといって人の歩いた跡を大勢でたどらないことが大切です。同じくスノーシューやカンジキで歩くことで、圧雪をできるだけ軽減することです・・・雪を深く踏み込んでしまうブーツのみでその跡をたどるのは止めてくださいね、お願いします。
これはマナーという以前に、人が自然へ及ぼす影響への想像力を働かせることなのでしょう。自然に親しみ楽しいはずのスノートレッキングが、自然を破壊する行為とされていくのは寂しいことです。

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