2008年06月19日

登山の三種の神器〜わたしの失敗

本気で登山を始めた頃には、今では自分でも信じられないような失敗をたくさんしていました。
山歩きにおける三種の神器があります。
それは「シューズ」「ザック」「レインウエア」の3つです(「山の雑学ドリル」山と渓谷社刊)。
いずれも登山においては時に命に関わることがあります。むろん水分・食料、衣服なども重要ですが、それらは登山でなくても重要ということではずされています。

シューズは登山をする以前から持っていました。いわゆるトレッキングシューズで、手入れもほとんどしないで、泥を落とすくらいのことで済ましていました。
それが登山を始めて1年も経たない頃、靴底がバカッとはがれたのです。
最近は少なくなりましたが、以前は靴底のラバーと本体をくっつけていたのがウレタン素材でした。このウレタンが劣化してくると、前ぶれもなく(いや手入れをしていれば気がついたのでしょうが)パンくずのように崩れてくるのです。
幸い登山の準備段階で起こったのでよかったのですが、ある人は登山の最中に見舞われたそうです。この方は応急処置をして事無きをえましたが、もしこの時岩場にでもとりついていたら命の危険にさらされていたことでしょう。

ザックは日帰り(20〜25L)か、山小屋泊(30〜40L)か、テント泊(40L以上)か、さらに何泊するかによってサイズが変わってきます。
普段は日帰りが中心なので、小型のザックにできるだけ少ない荷物を詰めていくことにしています。このあたりは初心者でも考えます。実際に登山をしてみて分ったのは、ザックが密着した背中に大量の汗をかいてしまうことでした。
夏場は当然ですが、寒い季節になっても登山という行為は汗が出るのでした。夏でも休憩中に汗が冷たくなり体が震えることさえあります。
始めたばかりの頃は無知で、吸水性があっても乾きにくい綿の衣服を着ていたため、余計に汗に悩まされました。今では吸湿速乾素材の衣類を着ることは登山者の常識ですが、自己流で長く登山を続けていた人は、氷点下10度以下の真冬の山で着替えをしていたそうです。
衣類と同様にザックも背中の通気性が良いものを選ぶことが必要です。

レインウエアは使わないで終わることもあります。それでも三種の神器と言われるのは、登山がリスクマネジメントの必要なスポーツだからです。
高い山は低地に較べ天候の変わりやすい環境にあります。平地に吹く風が山にぶつかると上昇気流となって山の斜面を上がっていきます。これは低気圧の特性と同じです。湿った空気が上昇すると山には霧や雲が発生し、天候が崩れやすくなるのです。天気予報は平地に対して出されるもので、晴れの天気予報でも条件次第で山は雨になることがあります。だから登山にレインウエアは必需品なのです。
雨具で失敗したことといえば、雨は防げたのに汗で中がびっしょりになったことでしょうか。ゴアテックスのような透湿防水性能のある素材でできた雨具を着ていても多少起こることですから、そうでない雨具を着るのは不快きわまりない状態です。

登山を趣味にしている方なら、わたしの失敗も身に覚えがあるのではないでしょうか。スポーツを始める際「格好から始める」ということがあります。登山は歩くというシンプルなスポーツですが、この三種だけは格好から始めても良いのかもしれません。

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